2013年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築経済特論(Building Economics)[2613]


2単位
井上 裕 非常勤講師

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
経済学は、土地・労働・資本など、限られた資源の利用にあたって、その効率性を問う、つまり「どちらが得か?」を考える学問です。この授業では(受講生が修士論文研究を行う場合にも役に立つように)建築やまちづくりなどの様々な場面において「どちらが得か?」が分かるようになることに狙いを定め、経済学の考え方の筋道を初歩から順を追って示していきます。とくに建築や都市計画といった投資事業における「損・得」を社会的な立場から評価するための手法をしっかりと身につけてもらうことを、達成目標と考えています。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス
2. 経済学の考え方(1)
3. 経済学の考え方(2)
4. 最適な投資の決め方 DCF法(1)
5. 最適な投資の決め方 DCF法(2)
6. 費用便益分析(1)
7. 費用便益分析(2)
8. 建物の経済的価値と土地の価値
9. 計画規制の効果
10.土地投機と税制
11.土地利用と地価
12.先進国の逆都市化現象と最近の動向
13.「利益相反」の考え方の重要性
14.復習とまとめ
15.予備日
なお、以上の計画は、授業の実施状況を見て、適宜変更する可能性があります。 

<成績評価方法及び水準>
毎回のグループディスカッションへの準備および参加態度、課題レポートを総合的に判断します。

<教科書>
井上裕著 『新版 まちづくりの経済学』 学芸出版社

<参考書>
必要に応じて指示します。

<オフィスアワー>
授業内容とは別の質問等であっても授業の前後に歓迎します。

<学生へのメッセージ>
経済学は理論的にしっかりと構成された学問です。きちんと理解すれば必ず思考力が高まります。そのためには、教科書を予習をしたうえでグループディスカッションに臨み、互いの理解を一つづつ確かめ合っていくのが有効です。楽しい授業にしていきましょう。

 

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