2013年度工学院大学大学院・建築学専攻

都市計画特論(Urban Design as a Role for City Building)[2212]


2単位
野澤  康 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
都市計画制度の全体像を把握し、現代の都市問題に関する理解と認識を深めることを目標とする。
また、近年、都市計画の中でも重要となってきている地区レベルのローカル・ルールについて学び、それらがまちづくりの中でどのように機能し、建築計画や設計にどのように影響していくかを考える。

<授業計画及び準備学習>
1.都市計画の大きな枠組み(3回)
(1)近代都市計画
(2)日本の現行都市計画法、都市計画で定める内容
(3)人口フレームと都市の問題

2.将来像を描き実現するための仕掛け(4回)
(1)マスタープラン
(2)建築基準法の集団規定と各種緩和制度
(3)まちづくり条例、地区計画などのローカル・ルール

3.都市計画制度のこれからを考える(4回)
(1)現行都市計画制度を知り、問題点を考察する
(2)問題点を改善するにはどうするべきか
(3)地方と国との関係を考える
(4)上記に関するディスカッション(ディベート)

4.東日本大震災の復興計画(3回)
(1)復興計画の進捗状況の調査・確認
(2)復興計画の内容について
(3)復興計画と平時の都市計画との比較・考察

5.まとめ(1回)

<成績評価方法及び水準>
事例研究・報告、グループ・ディスカッションなどでの自己評価・相互評価、レポートなどをもとに総合的に評価する。

<教科書>
特に指定しない。

<参考書>
講義の中で随時紹介する。
なお、学部の野澤の講義で使用していた教科書「初学者のための都市工学入門」(高見沢実・著、鹿島出版会)、あるいは2010年度より使用している教科書「都市計画」(川上光彦・著、森北出版)の内容を理解していることを前提として進める。基礎的な学習が不足していると思う受講希望者は予め自習しておくこと。

<オフィスアワー>
講義前後に教室あるいは研究室(2674号室)にて対応する。
また、その他、随時相談にのることは可能であるが、事前にアポイントを取ること。
メールにても可。nozawa@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
大学院生であるから、自らの専門分野からの視点はもちろん重要であるが、時にはそこを離れて、大きな視点から学習・議論を進めてみてほしい。
ただ授業時間中にそこにいるだけではなく、自ら調べ、考え、議論する姿勢が重要であり、予習・復習などの時間をしっかりと確保してほしい。

 

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