2013年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築設計3(Studio Work 3)[1403]


2単位
木下 庸子 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
三浦 丈典 非常勤講師
B.S.Levin 非常勤講師

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
建築の実務を前提とした、基本構想から実施レベルに至るまでの設計過程を、設計演習を通して理解することがねらいである。
又、構造計画、設備、環境計画などの実務における重要性も修得してもらうことも目標となっている。実務における打合せ同様に、原則として毎回各自が発表し、講評を行う。
現在の都市および建築を含め私たちの生活空間の抱える諸問題は少なくない。それらは無秩序に巨大化した都市、人と人の関わりを失った生活、悪化してゆく環境など問題は様々である。そうした都市空間の中から具体的な地域を特定し、そこのなかから幾つかの問題点を探り出し、分析考察し、何らかの解答を与える。その際テーマを抽出する手法としてフィールドワークをおこない、問題点を具体的体験的なものとしてとらえ問題提起することを重要視したい。
近代建築のドグマでいう「機能」にあてはまらない人間の都市活動の割合が増えている。「生活する」単位が必ずしも、旧来のイメージとしての家族を意味しなくなっている。都市の文脈は、緑・オープンスペース・歴史的背景といった言葉だけでは説明しきれず、現在の状況を解きほぐし変革するための新たな概念が求められている。
このような視点を問題意識として持ちながら、都市活動の舞台を設定し、計画・設計する。都市デザインからの観点を考慮した建築体を想定している。
尚、この設計科目は、2008年の建築士法改正による、インターンシップ対応科目としており、「設計実務指導資格」のある教員による実務教育にも重点をおいている。

<授業計画及び準備学習>
1)課題趣旨説明
2)基本構想 1: テーマに関する資料収集と調査研究、実状のサーベイ・分析
3)基本構想 2: 対象エリアを定め、地域の文脈を自らの観点で解きほぐし、特徴・問題点を抽出する。また、法規チェックを行い概要を理解する。
4)基本構想 3: 課題のコンセプト、設計プログラムを設定する。
5)基本設計 1: 計画する建築体のプログラムを記述し、スペースのあり方を提案する。
6)基本設計 2: ボリューム、マスをスタディし、望ましい建築構成を創り出す。
7)基本設計 3: 平面、断面、導線軸に沿ってスタディし、繰り返しチェックしながら全体像を詰める。
8)基本設計 4: 全体計画、機能・構造・環境など計画案の提出
9)実施設計 1: 平面、立面、断面の詳細をスタディし、図面としてまとめる。
10)実施設計 2: 平面、立面、断面の詳細をスタディし、図面としてまとめる。
11)実施設計 3: 構造・設備システム、建築材料、Detailを考察し、確定していく。
12)実施設計 4: 設計案を具体化し、図面・模型・CG等によりプレゼンテーションを完成させる。
13)プレゼンテーション・講評

<成績評価方法及び水準>
途中のプロセスや発表内容を加味しながら、総合的に評価する。

<オフィスアワー>
特に定めないが、前もって連絡をもらえれば対応する

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2013 Kogakuin University. All Rights Reserved.