2013年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

光ネットワーク特論(Optical Network Technologies)[2208]


2単位
左貝 潤一 非常勤講師

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
本講義では、現代の通信インフラを支える光ネットワークやインターネットなどの概要を知ることを目的とする。そのため、光ファイバを伝送路とした光ファイバ通信と、その発展形である光ネットワークについて概説する。前半では、通信ネットワークの概要、光ファイバの伝搬特性、光ファイバ通信要素技術を習得することを目指す。後半では、光ネットワークに関連する光伝送技術、LAN、インターネット、光波長多重通信などを身につけることを目指す。

<授業計画及び準備学習>
()内は各回での重要術語です。
第1回目: 通信ネットワークの概要(伝送路,通信プロトコル,OSI参照モデル)
第2回目: 光ファイバ通信の概要(システム構成,システム要素,再生中継)
第3回目: 光ファイバ(損失,分散,中継間隔,物理層)
第4回目: 半導体レーザ(レーザ発振の原理,ダブルヘテロ接合,発振特性)
第5回目: 光検出と各種検波方式(pinフォトダイオード,APD)
第6回目: 光増幅技術(希土類添加光ファイバ増幅器,EDFA,ラマン増幅)
第7回目: 光回路部品(光アイソレータ,光合分波器,フィルタ,光スイッチ)
第8回目: 光伝送技術(PCM,IM/DD方式,コヒーレント方式)
第9回目: 伝達網と交換技術(パス,回線交換,パケット交換,ATM)
第10回目: 多重化技術(クロスコネクト,PDH,SONET/SDH,サブキャリア方式)
第11回目: LAN(イーサネット,MACアドレス,LAN中継器,FDDI)
第12回目: インターネット(TCP/IP, IPアドレス,ルーティング)
第13回目: 光波長多重通信(WDM,光合分波器,光増幅器)
第14回目: 光ネットワーク技術(光パス,光アドドロップ,光クロスコネクト)
第15回目: 検証試験と解説

<成績評価方法及び水準>
基本的には検証試験の結果をもとにして評価を行う。
検証テスト80%、レポート20%の配分で評価し、総合点60%以上を合格とする。

<教科書>
左貝潤一「光通信工学」(コロナ社、2000)
ISBN: 4-320-08611-2、2,730円(税込)

<参考書>
石尾秀樹「光通信」(丸善、2003)
ISBN: 4-621-07263-3、3,255円(税込)

<オフィスアワー>
質問等は講義終了時にお願いします。

<学生へのメッセージ>
現代の通信インフラの概要を知るように努めて下さい。

 

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