2013年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

生命工学特論(Biotechnology)[3504]


2単位
小山 文隆 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2014/02/13

<授業のねらい及び具体的な到達目標>
生命工学(バイオテクノロジー)は,生物がもつすぐれた特性を人類のために役立てようとする技術です。遺伝子やタンパク質などの構造や性質の理解が飛躍的に進み,私達は生物を化学の言葉でより深く理解できるようになり,生物の化学的利用にも大きく弾みがつきました。

生命工学特論では,バイオテクノロジーの基礎としての生命現象の生物化学的理解,産業への利用を紹介します。

<授業計画及び準備学習>
1. アルツハイマー病やガンなど人々を苦しめる病気にかかわっている遺伝子を調べ,予防と治療につなげた研究を英文原著論文(英語のジャーナルに載っている論文)を輪読することで理解します。
2. カニの甲羅のキチンは体に良いと言われてきました。なぜ良いのかを化学と遺伝子工学で調べた英文原著論文を輪読することで理解します。
3. 酵素は様々な反応を触媒するタンパク質である。いろいろな生物から有用な酵素を見つけ,医薬・産業に使えるように改良した研究を英文原著論文を輪読することで理解します。

<成績評価方法及び水準>
英文原著論文の輪読発表を評価します。そして、講義で取り上げた話題に関連する最新の英文論文を読み,PowerPoint を使って発表していただきます。以上の評価点 60 点以上を合格とする

<教科書>
特になし

<参考書>
タンパク質の一生―生命活動の舞台裏 (岩波新書) (新書)
永田 和宏 (著)

マクマリー・生物有機化学 生化学編
菅原 二三男 他 (翻訳)
出版社: 丸善; 第3版版

「ヴォート 基礎生化学 (第3版)」 Donald Voet (著), Charlotte W. Pratt (著), Judith G. Voet (著), 田宮 信雄 (翻訳), 村松 正實 (翻訳), 八木 達彦 (翻訳), 遠藤 斗志也 (翻訳)
東京化学同人

<オフィスアワー>
講義に関する質問はどんな些細なことでもかまわないのでまず以下のアドレスにメールをください。
bt13262@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
まず生命工学に関する基礎を上にあげた参考書等で固めてください。次に実際に生命工学に関連する英文論文を読み,それを PowerPoint を使って発表する。それを繰り返す。すると,最新知識が得られ,英文論文に親しめ,英文論文を読む意義が理解でき,プレゼンテーションスキルも上がると思われます。

 

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