2012年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

リスクアセスメント特論(AdvancedStudy on Risk Asses sment)[6402]


2単位
木村 雄二 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
現代社会において発生する危険状態の原因および過程の究明とその防止に必要な科学および技術に関する系統的な知識体系を学び、社会に起こりうるさまざまなリスクを把握し、リスクの低減を図ることを目的とする。具体的には、下記の素養を養うことを目指す。
・社会環境システムに関係する信頼性、安全性の問題点を認識し、要素技術を組み合わせて、
 一つの信頼性システムを評価する能力を養う。
・信頼性工学に使用する数学の基礎分野を修得することを目標とし、これらを用いて工学的
 諸問題を評価する能力を養う。
・種々のシステム信頼性関連の知識を用いて信頼性を分析できる能力を養う。

<授業計画及び準備学習>
1. リスクの定義
2. リスクベース決定プロセス
3. 工学システムに対するリスク源(1):原子力発電プラント
4. 工学システムに対するリスク源(2):石油精製・石油化学のプロセス
5. 工学システムに対するリスク源(3):構造物、コンピューターシステム
6. システムのモデル化
7. 信頼性と故障のデータ
8. 故障のデータの情報源:ベイズの定理
9. リスク解析のための数学:ブール代数
10. FMEA & FTA
11. ヒューマンエラーとヒューマン信頼性
12. システムの評価:定量的リスク分析、確率論的リスク分析
13. 代表的な故障寿命分布
14. リスクの受け入れ基準
15. リスクコミュニケーション

<成績評価方法及び水準>
授業への出席による平常点(成績評価の15%)、Quiz への回答およびレポート提出(成績評価の15%)、期末試験成績(成績評価の70%)などにより総合的に評価する。

<教科書>
プリントを配布する

<参考書>
「技術分野におけるリスクアセスメント」、木村雄二ほか共訳、森北出版
「リスクベース工学の基礎」小林英男編著、内田老鶴圃
「信頼性工学」、市川昌弘著、裳華房

<オフィスアワー>
新宿校舎:毎週火曜日 15:00〜17:00、1314室、E-mail:kimura@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
現代社会において発生する危険状態の原因および過程の究明とその防止に必要な科学および技術に関する系統的な知識体系を学び、社会に起こりうるさまざまなリスクを把握し、リスクの低減を図ることの重要性を伝えたい.

 

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