2012年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

ディジタル信号処理特論(Digital Signal Processing for Acoustic Signals)[4602]


2単位
管村  昇 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
ディジタル信号処理は、電気、電子、通信、情報工学の分野はもとより、他の工学諸分野においてもきわめて重要な基礎技術であり、今日の情報社会の基盤ともなる技術といっても過言ではない。アナログ信号をディジタル化して目的とする機能を実現する技術がディジタル信号処理である。本講義では、このディジタル信号処理の基本を理解し、習得することを目標とする。授業計画は下記のような内容を含む。原則として教科書に沿って講義をするので、教科書を活用してしっかり習得してもらいたい。

<授業計画及び準備学習>
1. ガイダンス 
講義内容、成績評価方法などについて説明する。
各自受講の目的をはっきりさせておくこと。
2. ディジタル信号処理とは?
予習:ディジタル信号処理とは何かを事前に調べておく
復習:ディジタル信号処理の概要の復習
3. アナログ信号のコンピュータ入力
予習:アナログ信号とディジタル信号の相違
復習:アナログ信号のコンピュータへの取り込み(ディジタル化)の方法また
   その際の技術
4. 信号処理に用いるフィルタ
予習:フィルタの役割
復習:信号処理におけるフィルタの種類と機能
5.雑音の除去と信号の検出
  予習:雑音とは何かを考えておく
  復習:S/N、加算平均処理
6.信号の周期性と自己相関関数
  予習:信号の周期性とは何かを考えておく
  復習:信号の周期性を見つける手法
7.フーリエ変換(1):フーリエ級数展開
  予習:フーリエ変換の役割を調べておく
  予習:フーリエ変換の種類
8.フーリエ変換(2):DFT
  予習:離散フーリエ変換について調べておく
  復習:離散フーリエ変換の方法
9.フーリエ変換(3):FFT
  予習:FFTについて調べておく
  復習:FFTの実行方法
10.フーリエ変換(3):FFT(続き)

11.不規則信号への応用(1):確率論の基礎
  予習:信号を確率論的に捉える意味を考えておく
  復習:確率論
12.確率過程としての不規則信号
13.線形予測法によるスペクトル解析
  予習:線形予測法について調べておく
  復習:線形予測法によるスペクトル解析方法
14.ディジタル信号処理の応用
15.総合復習

<成績評価方法及び水準>
レポートおよび講義中に行う演習をもとに評価する。出席率が70%を下回る場合は不合格とする。

<教科書>

ユーザーズ ディジタル信号処理 東京電機大学出版局(配布予定)

<参考書>
小畑秀文、幹 康共著 CAIディジタル信号処理 コロナ社
大類 重範 ディジタル信号処理 日本理工出版会
その他多くの書籍があるので、自分にあったものを選ぶこと

<オフィスアワー>
質問は講義時間中または講義終了後
新宿校舎 原則午前10時から午後5時(ただし講義、会議の時間帯は除く)

<学生へのメッセージ>
ディジタル信号処理は、画像や音声などの信号を扱う上での基本的な理論と技術である。本講義を通して、しっかりした知識、応用力を身につけて欲しい。適宜、演習なども交え理解度を確認しながら講義を進めたい。

 

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