2012年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

標準化戦略特論(Global Standardization Strategy)[3509]


2単位
加藤 幹夫 非常勤講師

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
「標準化を制するものは世界を制す」と言われるように、新技術分野では企業経営戦略上、国際標準化は重要な一要素になっている。まず標準の歴史に立ち返り、提唱された理論と具体的展開の事例から、標準化の概念を整理する。つぎに国際標準化システムの枠組みと国際標準獲得までの流れをISO(International Organization for Standardization)を中心に理解する。後半では、事例研究をとおして自らが標準を考える能力を醸成し、標準獲得の手法を体得する。
国際標準の必要性・重要性の理解を深めることによって、グローバル化経済におけるビジネスに必要な知識の一端を習得する。また、将来の国際標準にかかわる人材の発掘と育成を狙う。

<授業計画及び準備学習>
1. グローバル化と標準の歴史
2. 代表的な標準化理論とその背景
3. デファクトとディジュール
4. 標準化の枠組み(国家規格、地域規格と国際規格)
5. わが国の標準化システムと国際標準化戦略
6. ISOディレクティブ概説
7. ISO活動からみた国際競争力の評価
8. 近年の標準化の傾向分析
9. 標準化と特許の関係
10. マネージメント(システム)規格の現状
11. 国際標準化の事例研究−成功例と失敗例(1)
12. 国際標準化の事例研究−成功例と失敗例(2)
13. 国際標準化とビジネスチャンス
14. 国際標準化会議の実際−ロールプレイ
15. 総合演習
注:順序は変更する場合がある。

<成績評価方法及び水準>
演習問題、レポートの提出及び実習の総合評価において、達成度を測る。

<教科書>
自著テキストを準備

<参考書>
・ISO/IEC Directives
・国際競争とグローバル・スタンダード、経済産業省標準化経済性研究会編、日本規格協会発行
・21世紀標準額、栗原、竹内著、日本規格協会発行
・ISO規格の基礎知識、日本規格協会発行

<オフィスアワー>
授業の開始前1時間(講師室)

 

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