2012年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
☆実践設計工学特論(Advanced Practical Planning Engineering)[2204]
2単位 中島 幸雄 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 現場で行われている設計のあり方、世の中に出てから役立つ工学の作法、技術開発の進め方、技術開発ツール、実際の開発技術内容と苦労話を学ぶことによって、実践的設計力を育成する。また、講義ノートは社会に出た後自分が直面した課題を解く時の参考書としての役割を果たすように構成されている。
以下に具体的な達成目標を示す。 1)技術開発のステップ、発想法、技術開発ツールを理解し活用することができる。 2)授業で説明する技術開発事例に活用した工学、応用数学分野を理解している。 3)技術マネジメントの概要を理解している。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.工学の作法−現場の重要性、技術開発の作法(企業での実例を交えて)
2.工学の作法、思考の整理法−ロジカルシンキング(1) 3.思考の整理法−ロジカルシンキング(2) 4.思考の整理法−ロジカルシンキング(3) 5.技術開発の進め方(1)−商品戦略論(競争の戦略、ブルーオーシャンなどを概説) 6.技術開発の進め方(2)−商品戦略論(競争の戦略、ブルーオーシャンなどを概説) 7.技術開発に使われるツール(1)−発想法(BS、KJ法、TRIZ) 8.技術開発に使われるツール(2)−発想法(BS、KJ法、TRIZ)演習(1) 9.技術開発に使われるツール(3)−発想法(BS、KJ法、TRIZ)演習(2) 10.技術開発の事例−現象の見える化による設計案の新設計案の創出(FEM予測技術の上手な使い方) 11.技術開発に使われるツール(4)−実験計画法 12.技術開発に使われるツール(5)−品質工学(1) 13.技術開発に使われるツール(6)−品質工学(2) 14.技術開発に使われるツール(7)−品質工学(3) 15.技術開発に使われるツール(8)−品質工学(4)
- <成績評価方法及び水準>
- 成績は出席と課題レポートの評価点で決定する
- <教科書>
- 特に指定しない、プリント配布
- <参考書>
- 1.ロジカルシンキング
・ロジカル・シンキング―論理的な思考と構成のスキル 照屋 華子 (著), 岡田 恵子 (著) 東洋経済新報社 (2001/04) ・ロジカルシンキングの道具箱 山崎将志 日本実業社(2009) ・ロジカルシンキングのノウハウ・ドウハウ 野口吉昭 PHP研究所(2001) 2.商品戦略 ・競争の戦略 M.E. ポーター (著), 土岐 坤 (翻訳), 服部 照夫 (翻訳), 中辻 万治 (翻訳) ダイヤモンド社; 新訂版版 (1995/03) ・ブルー・オーシャン戦略 ―競争のない世界を創造する― W・チャン・キム (著), レネ・モボルニュ (著), 有賀 裕子 (翻訳) ランダムハウス講談社 (2005/6/21) ・イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき クレイトン・クリステンセン (著), 伊豆原 弓 (翻訳), 玉田 俊平太 翔泳社; 増補改訂版版 (2001/07) ・コア・コンピタンス経営―未来への競争戦略 (日経ビジネス人文庫) (文庫) ゲイリー ハメル (著), Gary Hamel (著), C.K. プラハラード (著), C.K. Prahalad (著), 一條 和生 (翻訳)、日本経済新聞社 (2001/01) ・新訳 現代の経営〈上、下〉 (ドラッカー選書) P.F. ドラッカー (著), Peter F. Drucker (原著), 上田 惇生 (翻訳) ダイヤモンド社 (1996/01) 3.発想法 ・TRIZの理論とその展開 産業能率大学CPM/TRIZ研究会(監修) 産能大学出版部(2005) ・TRIZのホームページ http://www.osaka-gu.ac.jp/php/nakagawa/TRIZ/ 4.実験計画法 ・実験計画法 方法編―基盤的方法から応答曲面法、タグチメソッド、最適計画まで (単行本) 山田 秀 (著) 日科技連出版社 (2004/09) 5.品質工学 ・入門 タグチメソッド 立林 和夫 (著) 日科技連出版社 (2004/04)
- <オフィスアワー>
- 木曜日:15:00以降(新宿1777室)
メールでも質問などを受け付ける(y-nakaji@cc.kogakuin.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 「世の中に出た時に役立つ知識を学ぶ」というコンセプトであるため知識の深さは犠牲にしています。講義で参考書を紹介するので、興味ある分野は自己学習で補ってください。反面、領域はMOTから発想法、機械工学まで幅広いことが特長です。各項目のエッセンスをカバーすることになりますが、社会に出た時に必ず役立つ知識を授けたいという思いで構成しました。社会に出た時の即戦力がアップするとともに、企業就職時の面接への対応力の向上も期待できます。
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