2012年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

イノベーション経済学特論(Economics of Innovation)[1609]


2単位
矢崎 敬人 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
<授業のねらい>
 イノベーションが起きるメカニズムとイノベーションが果たしている役割を,理論と実証の両面から検討する。また,イノベーションのインセンティブを高め,その成果を普及させるための,知的財産制度を含む各種政策のあり方も検討する.これらの検討に必要な初歩的な経済学のツールも学ぶ.

<具体的な達成目標>
 イノベーションとは何か,イノベーションはどのように起きるのか,イノベーションが経済社会においてどのような役割を果たしているのかについて理解してもらう.また,初歩的な経済学のツールを用いて,イノベーション関連の諸課題を分析する力をつけてもらう.

<授業計画及び準備学習>
1. イノベーションとは何か
2. イノベーションと経済発展
3. 企業行動と産業組織 (1)ミクロ経済分析の基礎
4. 企業行動と産業組織 (2)戦略的行動とゲーム理論
5. イノベーション・プロセス
6. イノベーションと知的財産制度 (1)制度の経済学的根拠,制度の概説,特許レース
7. イノベーションと知的財産制度 (2)累積的イノベーション,職務発明,先使用権
8. 競争とイノベーション
9. ネットワーク効果と技術標準
10. 共同研究開発
11.  イノベーション・システム
12.  クラスター,地域イノベーション
13.  研究開発の国際化
14.  技術の普及,移転
15.  イノベーション政策

<成績評価方法及び水準>
 授業への貢献(50%)とレポート(50%)による.なお,授業中に小テストを課す場合がある(小テストの結果は授業への貢献に含める).

<教科書>
 用いない.

<参考書>
○スザンヌ・スコッチマー(青木玲子監訳,安藤至大訳)(2008)『知財創出―イノベーションとインセンティブ』日本評論社,3990円.
○小田切宏之(2001)『新しい産業組織論:理論・実証・政策』有斐閣,3,045円.

※これら以外の文献は講義の中で紹介する.

<オフィスアワー>
[後期]
(新宿1167号室)月曜日5限,木曜日昼休み(12:10-13:00)

 上記日時以外でもメールで予約の上で面談可.

<学生へのメッセージ>
 連絡のためキューポートを随時使用する予定.キューポートに配信された連絡が必ず届くよう各自で設定すること.

 

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