2012年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築解読特論(Theory Architectural Analysis)[5406]


2単位
冨永 祥子 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
純粋にオリジナルな建築を作るのは不可能に近く、一方でコピー&ペーストの設計ではあまりに安直である。「オリジナルとコピーの間のどのあたりに、設計者としての立ち位置を取るか」を自覚することが、これから建築を考える上で大切だと思われる。
そこでこの授業では「建築の翻訳」を行う。
戦後から現代の中で、ある特定の時代の建築または建築活動に焦点をあて、前半は設計者の思想に寄り添いながら様々な切り口で読み解いていく。後半は、その過程で見いだしたテーマを手掛かりに、対象となる建築を各自が現代版として再提案する「建築の翻訳作業」を実践する。これら一連の行為を通して、建築を設計する上での手掛かりの見つけ方と考えの深め方を学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
まず授業の狙い、研究対象となる建築について解説する。
次に研究対象となる各建築の担当者(少人数のグループ)を決め、前半はグループごとに参考文献の読み解き・模型作成・プレゼンテーションを順次行う。
後半は各自がテーマを見つけ出し、現代版としての再提案を提示する。

1−3.
 ○授業のガイダンス
 ○研究対象となる建築の概要
 ○グループ分け

4−10.
 ○グループごとに参考文献の読み解き・模型制作・プレゼンテーション
 ○各自が次の実践につながるテーマを見つける

11−14.
 ○各自がテーマをもとに再提案

15.  
 ○まとめ

・グループ作業では必ず全員が責任を持って発表すること。
 積極的取り組みの姿勢が見られない者は採点対象とならない。
・他のグループが次週発表する建築については、全員予習をしておくこと。
・再提案の表現方法は自由。
・受講人数に応じてスケジュールを調整する。初回授業で連絡する。

<成績評価方法及び水準>
各段階での発表内容と出席により、総合的に採点する。

<参考書>
授業初回に指示する。

<オフィスアワー>
授業の前後の時間または火曜6限以降、場所は9階設計準備室とする。

<学生へのメッセージ>
自分の設計するものは長い歴史とつながっている、ということを自覚する。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.