2012年度工学院大学大学院・建築学専攻

構法計画特論(Building System Design)[2410]


2単位
真鍋 恒博 非常勤講師

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建築を「実現する」ためにはさまざまな手法(構法)があり、設計実務に携わる者は、その全体像を理解・把握する必要がある。そのためには、さまざまな手法を、羅列的にではなく、原理に基づいて体系的に整理しておく必要がある。この講義は、さまざまな手法(構法)を体系化するための理論である「建築構法計画学」の考え方に基づいて、具体的な設計手法を理解するための考え方および具体的な設計能力を培うための知見を修得することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
授業概要は、下記の内容について予め教科書の指定範囲を読み、質問・意見等を指定期日までにメールで提出する。授業はそれに基づいた補足説明およびディスカッション形式で進める。
・建築構法計画学の基礎的な考え方の論理構成の理解(教科書:1〜4章)
・作用因子の挙動現象に対する要求に対応する設計手法の修得(教科書:5〜13章)
・建物の性状変化現象に対する要求に対応する設計手法の修得(教科書:14〜18章)
・建物の生産段階における諸要求に対応する設計手法の修得(教科書:21章)
・複合的な要求に対応する設計手法の具体的設計例に基づく理解(教科書:19・20・22・23章)
・構法自体の成り立ちの原理に基づく構法に関する知見の修得(教科書:24〜31章)
期末には、上記内容を総合した内容のレポートを提出する。

<成績評価方法及び水準>
毎回提出する質問表の内容(30%)、講義の際のディスカッションの態度(30%)、期末レポート(20%)、出席状況(20%)によって評価する。 

<教科書>
「図解・建築構法計画講義」彰国社

<参考書>
「建築ディテール基本の"き"」彰国社、「図解テキスト・基本建築学」彰国社、「設備から考える住宅の設計」彰国社

<オフィスアワー>
毎回の授業終了後30分程度

<学生へのメッセージ>
構法計画は建築の実体部分そのものを対象とするので、身の回りの建築を常に幅広い視点から観察し理解することが基本である。漫然と見るのではなく、どういうしくみ・理由でそういう構法になっているのかを常に考えながら建築を見る習慣を付けることが望まれる。

 

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