2012年度工学院大学大学院・建築学専攻
建築計画特論(Studies on Architectural Planning)[1309]
2単位 山下てつろう 教授 [ 教員業績 JP EN ] 長澤 泰 教授 [ 教員業績 JP EN ] 筧 淳夫 教授 [ 教員業績 JP EN ] 鈴木 敏彦 教授 [ 教員業績 JP EN ] 赤木 徹也 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建築計画学は、建築と我々の生活や社会との関係性を研究し、得られた結果を建築設計と言う作業を通して、実際の建築物の建設に応用しうることを目的とする学問領域である。しかしながら、建築計画学の意義は、単に建築設計を行う上での論理的な枠組みの構築と言った狭義なものではない。建築計画学が我々の生活や社会に密接に関係すると言った性格を有していることから、それは必然的にそのおかれた時代背景を敏感に反映せざるを得ないものとなっており、その時代のニーズに対して建築がどのようにあるべきか、と言った最も重要で根源的な問題の解決に向かうところに、その意義が認められる。
これらのことから、本講義では建築計画学が様々な時代背景の下、どのようにその時代の生活や社会と向き合ってきたのか、そして、建築設計とはどのような関係性を有しているのか、と言った事柄を把握すると共に、「現代」と言った時代に応じた建築設計実務に役立てる理論的枠組みを構築するための技術を身につけることを目的とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 本講義は、現代のニーズに応じた建築設計実務に役立てる建築計画学の基本的理解を目的とする前半と発展的理解を目的とする後半の2段階で行う。つまり、前半は医療施設を題材に、建築計画と建築設計の具体的な関係性を理解するための講義形式であり、後半は集合住宅を題材に、建築設計の実施図面を査読することによって、実施設計図が作成されるに至った理論的枠組みを検証し、その内容に関して全員で議論を行う発表形式である。
第1回:ガイダンス・建築計画学とは(背景・目的・意義・領域) 第2回:建築実務における建築計画の位置づけ 第3回:建築計画の流れ(企画・基本・実施設計段階の役割) 第4回:建築計画のための与条件の抽出(現地調査・法規制) 第5回:規模・配置・動線計画 第6回:平面・断面・立面計画 第7回:実務図面査読1(与条件の抽出) 第8回:実務図面査読2(内部・外部仕上げ) 第9回:実務図面査読3(規模・配置計画) 第10回:実務図面査読4(動線・平面計画1) 第11回:実務図面査読5(動線・平面計画2) 第12回:実務図面査読6(断面計画) 第13回:実務図面査読7(立面計画) 第14回:授業の総括 第15回:学習成果の確認(レポート課題作成)
準備学習:授業毎に次週の授業内容の概要説明を行うので、その範囲を十分に予習しておくこと。
- <成績評価方法及び水準>
- 建築計画学に関する学期末レポート提出(70点)と中間発表内容(30点)の合計点で最終成績の評価を行い、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 基本的理解:特に指定しないが、下記の参考書を随時使用して講義を進める。
発展的理解:プリント(実施設計図)を配布する。
- <参考書>
- 「コンパクト建築設計資料集成」日本建築学会編(丸善)
「現代建築学 建築計画1・2」岡田光正ほか著(鹿島出版会) 「建築計画・設計シリーズ37 新・事務所ビル」 藤江澄夫ほか(市ヶ谷出版)
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