2012年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

光応用システム特論(Applied Optical System Engineering)[2505]


2単位
前田 幹夫 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
光ファイバ通信はインタネットの動画伝送などブロードバンドサービスのベースとなっているものです。光ファイバは、低損失、広帯域、軽量、無誘導など優れた特徴をもっており、今後も様々なところでの普及が期待されます。この講義のねらいは光ファイバの導波原理、多重方式や変調方式、伝送システムを理解することです。光ファイバ伝送における基本的なことがらを理解できるようになります。また、最新の光応用システムについて学ぶことができます。

<授業計画及び準備学習>
1.概論
  光通信の歴史と特徴、光通信システムの基本構成
2.光ファイバ(1)
  光ファイバの導波原理、各種光ファイバの構造
3.光ファイバ(2)
  光ファイバの損失特性と分散特性
4. 光源
  LEDと半導体レーザの構造と動作原理
5.受光器
  PDとAPDの構造と動作原理
6.光増幅器
  光ファイバ増幅器、半導体光増幅器、光ファイバの非線形現象
7.光ファイバ伝送方式の概要
  直接強度光変調、外部光変調、直接検波
8.光ファイバ多重伝送方式(1)
  時間軸多重方式と符号誤り率
9.光ファイバ多重伝送方式(2)
  波長多重方式と光合成/分波器
10. 光ファイバ多重伝送方式(3)
  周波数多重方式と光変調度
11. 光ファイバ伝送の制限要因
  光ファイバの損失制限、光ファイバの分散制限
12. コヒーレント光伝送方式
  各種光変調方式と復調方式
13 加入者系光通信システム
  Fiber To The Home(FTTH)システム
14. 光ファイバ伝送の放送への応用システム
  CATV、共同視聴システム、Radio On Fiber
15. まとめ

<成績評価方法及び水準>
講義への取り組み状況(40%)、レポート(60%)で評価し、全体で60%以上で合格とする。

<教科書>
使いません

<参考書>
大谷昭仁・古川浩:光通信と光測定器入門講座、電波新聞社

<オフィスアワー>
できるだけ授業中に質問し、それ以外は電話またはeメールで予約を取っていただきたい。

<学生へのメッセージ>
企業における研究開発経験についても紹介します。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2012 Kogakuin University. All Rights Reserved.