2011年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

プロジェクト&プロダクトマネジメント特論(Project and Product Management)[6401]


2単位
山名  徹 特任教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
モノづくり企業の持続的成長は、高品質・低価格で魅力ある商品がタイミング
良く市場へ投入される事による。
成長企業の経営・開発・製造のマネジメントのあり方について一般論とトヨタ
などの実例を交えた講義を行い、グループ討議から考えを整理し、自分の考えと
倫理感を持った技術者として、将来経営に関与できる基礎能力と資質を習得する。
経営管理の基本を習得し、自ら考え、改革/改善能力を身につける事により、企業
成長の原動力になれる柔軟なマネジメント能力と倫理感を備えた、指導的技術者
となる。

JABEEシステムデザイン(大学院プログラムの学習、教育目標)
(B)-(iv):◎.(D)-(v):◎

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス、「マネジメント」とは何か
   予習:人をその気にさせる方法を考える /復習:学んだ事を整理
2.モノづくり企業経営のトータルクオリティマネジメント(TQM)
   予習:社長の立場で社訓を考える /復習:社訓を見直す
3.トップ(技術経営者)の倫理とリーダシップ、失敗事例を考える
   予習:企業倒産の原因を列挙する /復習:事例から学んだ事を整理   
4.組織体系・トップダウンとボトムアップ、機能別と製品別
   予習:社長の立場で組織を考える /復習:組織再構築を整理 
5.経営管理・機能/部門横断方針管理/部門別管理/日常管理
   予習:課長の立場で管理を考える /復習:管理のポイントを整理
6.「プロジェクトマネジメント」とは何か
   予習:自身は攻か守型か考える/復習: 定型非定型業務の違いを整理
7.プロジェクト組織とプロジェクトマネジャーの役割
   予習:リーダーのすべき事を考える /復習:理想のリーダー像整理 
8.QCD(クオリティー・コスト・デリバリ)マネジメント
   予習:売れる商品要素を考える /復習:QCDアップ具体策を整理
9.プロジェクトのアウトプット評価と、標準化、失敗事例、特許
   予習:P/J評価方法を考える /復習:完了時にすべき事を整理
10.「プロダクトマネジメント」とは何か
   予習:工業製品製造法を調べる/復習:量産モノづくり要素を整理
11.製品製造マネジメント、QA(品質保証)体系、標準化、カイゼン
   予習:良いモノ作り要素を考える/復習:高品質製造管理を整理
12.製造管理・人モノかねと5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾) 、4M管理
   予習:安定した製造要素を考える/復習:安定的管理策を整理
13.TPS(トヨタ生産方式)・かんばん、Just in Time 、物流管理
   予習:効率的製造方式を考える /復習:TPS学んだ事を整理
14.品質管理と品質保証、市場対策、企業の社会的責任
   予習:トヨタは何故叩かれたか考える /復習:再発防止策を整理
15.学習成果の確認・グループ討議発表と個人レポート
   予習: 復習:モノづくりマネジメント整理 /復習:授業履修自己総括

<成績評価方法及び水準>
ワークショップ形式でグループ討論を行い、その結果を発表する。
評価は発表と個人レポートで行う。60%以上の出席で、60点以上を合格とする。

<教科書>
必要に応じてプリントを配布する。

<参考書>
TQM委員会編著「TQM 21世紀の総合「質」経営」日科技連
関哲郎編「すぐわかるプロジェクトマネジメント」日本規格協会
プロジェクトマネジメント協会編「プロジェクトマネジメントプリンシプル」
山田秀編著「TQM・シックスシグマのエッセンス」日科技連
小谷重徳著「理論から手法まできちんとわかるトヨタ生産方式」日本工業新聞社

<オフィスアワー>
木曜日16:00~18:00エステエック20Fフロア

<学生へのメッセージ>
どんなに優秀な人でも一人でできる事には限りが有ります。大きな仕事をするには
人モノかねを最適にマネジメント出来る事が不可欠です。技術者はモノには強いが、
人とかねには弱いのが一般的です。この授業では特にモノづくりにおける組織マネ
ジメントを学び、技術経営の基礎を身につけ大きな仕事のできる人材養成を念頭に、
共に考え、学び、実践的な知識習得を期待しています。

 

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