2011年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
プロジェクト&プロダクトマネジメント特論(Project and Product Management)[6401]
2単位 山名 徹 特任教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- モノづくり企業の持続的成長は、高品質・低価格で魅力ある商品がタイミング
良く市場へ投入される事による。 成長企業の経営・開発・製造のマネジメントのあり方について一般論とトヨタ などの実例を交えた講義を行い、グループ討議から考えを整理し、自分の考えと 倫理感を持った技術者として、将来経営に関与できる基礎能力と資質を習得する。 経営管理の基本を習得し、自ら考え、改革/改善能力を身につける事により、企業 成長の原動力になれる柔軟なマネジメント能力と倫理感を備えた、指導的技術者 となる。
JABEEシステムデザイン(大学院プログラムの学習、教育目標) (B)-(iv):◎.(D)-(v):◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1.ガイダンス、「マネジメント」とは何か
予習:人をその気にさせる方法を考える /復習:学んだ事を整理 2.モノづくり企業経営のトータルクオリティマネジメント(TQM) 予習:社長の立場で社訓を考える /復習:社訓を見直す 3.トップ(技術経営者)の倫理とリーダシップ、失敗事例を考える 予習:企業倒産の原因を列挙する /復習:事例から学んだ事を整理 4.組織体系・トップダウンとボトムアップ、機能別と製品別 予習:社長の立場で組織を考える /復習:組織再構築を整理 5.経営管理・機能/部門横断方針管理/部門別管理/日常管理 予習:課長の立場で管理を考える /復習:管理のポイントを整理 6.「プロジェクトマネジメント」とは何か 予習:自身は攻か守型か考える/復習: 定型非定型業務の違いを整理 7.プロジェクト組織とプロジェクトマネジャーの役割 予習:リーダーのすべき事を考える /復習:理想のリーダー像整理 8.QCD(クオリティー・コスト・デリバリ)マネジメント 予習:売れる商品要素を考える /復習:QCDアップ具体策を整理 9.プロジェクトのアウトプット評価と、標準化、失敗事例、特許 予習:P/J評価方法を考える /復習:完了時にすべき事を整理 10.「プロダクトマネジメント」とは何か 予習:工業製品製造法を調べる/復習:量産モノづくり要素を整理 11.製品製造マネジメント、QA(品質保証)体系、標準化、カイゼン 予習:良いモノ作り要素を考える/復習:高品質製造管理を整理 12.製造管理・人モノかねと5S(整理、整頓、清潔、清掃、躾) 、4M管理 予習:安定した製造要素を考える/復習:安定的管理策を整理 13.TPS(トヨタ生産方式)・かんばん、Just in Time 、物流管理 予習:効率的製造方式を考える /復習:TPS学んだ事を整理 14.品質管理と品質保証、市場対策、企業の社会的責任 予習:トヨタは何故叩かれたか考える /復習:再発防止策を整理 15.学習成果の確認・グループ討議発表と個人レポート 予習: 復習:モノづくりマネジメント整理 /復習:授業履修自己総括
- <成績評価方法及び水準>
- ワークショップ形式でグループ討論を行い、その結果を発表する。
評価は発表と個人レポートで行う。60%以上の出席で、60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 必要に応じてプリントを配布する。
- <参考書>
- TQM委員会編著「TQM 21世紀の総合「質」経営」日科技連
関哲郎編「すぐわかるプロジェクトマネジメント」日本規格協会 プロジェクトマネジメント協会編「プロジェクトマネジメントプリンシプル」 山田秀編著「TQM・シックスシグマのエッセンス」日科技連 小谷重徳著「理論から手法まできちんとわかるトヨタ生産方式」日本工業新聞社
- <オフィスアワー>
- 木曜日16:00~18:00エステエック20Fフロア
- <学生へのメッセージ>
- どんなに優秀な人でも一人でできる事には限りが有ります。大きな仕事をするには
人モノかねを最適にマネジメント出来る事が不可欠です。技術者はモノには強いが、 人とかねには弱いのが一般的です。この授業では特にモノづくりにおける組織マネ ジメントを学び、技術経営の基礎を身につけ大きな仕事のできる人材養成を念頭に、 共に考え、学び、実践的な知識習得を期待しています。
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