2011年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻
経営学特論(Business Administration)[5308]
2単位 吉田 賢一 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- @授業のねらい:将来を嘱望される学生に対して、過去において現実に遂行された有名企業の経営に関する1つの有力な経営理論的解剖の試みを提示する。チャンドラーの名著をつうじて「経営」とは何か、「経済」と何処が・どの様に異なるのかなどについて、知識の向上をはかる。市場経済(資本主義経済)の枠組みの中における「戦略」と「組織」というものの持つ重要性、とくにその意義と役割について理解を深めるとともに、知識の研鑽をはかる。
@具体的な達成目標:市場経済(資本主義経済)の枠組みの中における「戦略」と「組織」というものの持つ重要性、とくにその意義と役割について理解を深めるとともに、知識の研鑽をはかる。キーワードは、組織、戦略、戦術、技術革新、経営資源、創造的破壊などである。
- <授業計画及び準備学習>
- @本番の2回目以降は、A.チャンドラー『組織は戦略に従う』の目次(序以外の24節)にしたがい、以下の14回に分割して報告と討論を行う。1回目は報告者を選定し、「序*戦略と組織」を講義するので、必ずテキスト持参の上で出席のこと。
1.歴史的背景とデュポンによる自律的事業部の創設 2.多角的戦略と新戦略に相応しい組織づくりとは 3.総合本社の創設−−GMにおけるデュラントの戦略 4.中興の祖スローンの組織構想 5.スタンダード・オイルの戦略と組織 6.第1弾の組織改編と分権的事業部制の創設 7.計画と偶然の分権化−−シアーズ・ローバックの変わりゆく戦略と組織 8.分権化の失敗、そして緩やかな分権化の進展 9.組織イノベーションの比較分析 10.創造的革新と組織の革新者たち 11.事業部制――未導入の業界 12.事業部制――1部または広く導入した業界 13.組織改編の変種とプロセス 14.巨大企業の歴史
- <成績評価方法及び水準>
- @毎回1名ないし2名を報告者として選定し、その発表内容についてグループ討論を行うゼミナール形式とする。
@評価はレポートと報告内容、討論での発言の積極性の3要素を総合的に判定し、60%以上を合格とする。
- <教科書>
- @アルフレッド・チャンドラー『組織は戦略に従う』(有賀裕子訳、ダイヤモンド社)5,000円+消費税。
- <参考書>
- @必要に応じてプリント等を配布する。
- <オフィスアワー>
- @授業は金曜日の3限なので、1号館1階の講師室にて、12時30分から13時10分までの40分間、3限終了後30分間ほどをオフィスアワーとする。
- <学生へのメッセージ>
- @ゼミナール(演習)形式のため、積極的な議論への参加と発言に努力されたい。
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