2011年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

財務会計特論(Financial Accounting Theory)[1502]


2単位
森 桂一 非常勤講師

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
経営者のための会計知識の習得及び経営計画のエッセンスに触れることを目的とする。
現状や変化の数量的捉え方を習得し,限られた資源で会社を経営していく上での管理会計の必要性を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1.ガイダンス:ビジネスリーダーに求められる会計リテラシーについて
〜 財務諸表の構成要素を概観する。
2.財務諸表概論
  準備学習: 数社の財務諸表を現時点の自らの視点で眺めておく。
3.財務分析
  準備学習: 数社の財務諸表を現時点の自らの視点で眺めておく。
4.損益分岐点について
  準備学習: 入ったお店の損益分岐点はいくらくらいなのか,想像してみる。
5.キャッシュフローについて
準備学習: 過去に「黒字倒産」をした企業を何社かピックアップし,原因について考えてみる。
6.原価について
  準備学習: 買い物先で,手にとってみた商品の原価はいくらくらいなのか,想像してみる。
7.ケーススタディ
  準備学習: 前回までの講義の総復習をしておく。
8.経営方針決定のための会計について(業務的意思決定)
  準備学習: 一日中家に引きこもって,1円も使わなかった日は費用ゼロと考えていいのだろうか?
なにか失ったものはないだろうか?想像してみる。
9.経営方針決定のための会計について(戦略的意思決定)
  準備学習: 現金で車を購入するのと,リース契約を締結するのでは,どちらが安上がりだろうか。
シミュレーションしてみる。
10.事業部制会計
  準備学習: 事業部において、管理職のベクトルと,各従業員のベクトルが一致するためには,全体をどのような尺度で評価すればいいだろうか,利益率か?利益額か?想像してみる。
11.ハイテク管理会計
  準備学習: 値段は高いけど電気代が安いエアコンと,値段は安いけど電気代がかさむエアコン,どちらを購入すべきか、考えてみる。
12.ケーススタディ及びディスカッション
  準備学習: 前回講義までの総復習をしておくこと。

<成績評価方法及び水準>
出席及び講義中に提示するレポートにより評価する。

<教科書>
必要に応じてプリントを配布する。

<参考書>
特に使用しない。

<オフィスアワー>
毎週月曜日 16時から18時

<学生へのメッセージ>
ビジネスマンの三種の神器として,「英語」「ファイナンス」「コンピュータ」が列挙されて久しい。
これらのうち当講義では,ファイナンスの基礎力を身に付けていただく。
今や,会計に疎い,もしくは無頓着な経営者が成功している事例は皆無に等しい。
当講義を通して会計リテラシーを身に付け,将来のビジネスリーダーとなるべく,更なる研鑽を積んでいかれることを期待したい。

 

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