2011年度工学院大学大学院・システムデザイン専攻

知財マネジメント特論(Advanced Intellectual Property Management)[1402]


2単位
中島  淳 非常勤講師

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
授業のねらい 特許を含む知的財産権の全体像を把握したうえで、新規で有用な創作、独創性を保護するシステムである特許権などの取得プロセス、権利が企業経営に与える影響、知的財産経営等について具体的な事例や判例を分析しながら理解を深める。
具体的な達成目標 知的財産権保護システムの具体例をもとにして、自ら企業の知財管理と戦略を指揮するための基本知識を身につける。
キーワード 知的財産 知財管理 知財戦略 知財経営

<授業計画及び準備学習>
1. 知的財産制度の特徴と概要
  準備学習:今まで学習した知的財産の知識について復習し、発明とは何かについて考えておくこと
2. 発明の成立性と新規性
  準備学習:知的財産制度と他の産業政策との相違について復習し、発明の新しさについて考えておくこと
3. 発明の進歩性と他の特許要件
  準備学習:発明の新規性要件について復習し、新しさ以外の特許要件について考えておくこと
4. 出願手続と特許権
  準備学習:発明の特許要件全体について復習し、特許となるための手続きについて考えておくこと
5. 特許庁審査、審判の実務
  準備学習:特許出願手続きについて復習し、実体審査の内容について考えておくこと
6. 特許の主体的要件と職務発明制度
  準備学習:特許庁での手続きについて復習し、従業員発明の取り扱いについて考えておくこと
7. 発明発掘と先行技術調査
  準備学習:企業における発明の取り扱いについて復習し、特許要件をクリアできる発明の判別手法について考えておくこと
8. 特許以外の産業財産権制度
  準備学習:先行技術調査の手法について復習し、特許以外に特許庁で登録できる権利について考えておくこと
9. 著作権及び他の知的財産制度
  準備学習:産業財産権の全種類について復習し、身近な著作権について考えておくこと
10. 知的財産の国際的展開
  準備学習:著作権の種類について復習し、海外で知的財産の権利を取得する場合の手続きについて考えておくこと
11. 新製品と知的財産の創作
  準備学習:国際的な権利取得について復習し、新製品の企画上で知的財産についてどのように対処したらよいか考えておくこと
12. 知的財産の利用活用と紛争対応
  準備学習:知的財産の創作を効率的に行うにはどうしたらよいかを復習し、他人の知的財産権を侵害した場合の対応について考えておくこと
13. 審決取消訴訟と知的財産侵害訴訟の実務
  準備学習:知的財産の利用活用の種類について復習し、侵害訴訟の発生原因について考えておくこと
14. 知的財産の評価とライセンス
  準備学習:知的財産侵害訴訟の注意点について復習し、知的財産のライセンス契約について考えておくこと
15. ビジネスモデルと知的財産戦略
  準備学習:ライセンス契約の注意点について復習し、ビジネス上の知財戦略について考えておくこと

<成績評価方法及び水準>
授業中に出題する課題を採点し、平均点が60点以上を合格とする。

<教科書>
指定しないが授業中にプリントを配布する。

<参考書>
指定しない。

<オフィスアワー>
授業前及び授業終了後

<学生へのメッセージ>
学生へのメッセージ 知的財産の単なる知識のみでなく、企業の現場で利用可能な知的財産マネッジメントの実務について考える

 

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