2011年度工学院大学大学院・情報学専攻

Special Topics in Parallel Algorithms[3207]


2単位
田中 輝雄 教授  
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最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
半導体素子に代表されるように,いまや電子線を使わなければ見ることも,描画することもできないほど,ナノテクノロジーがあふれている。電子線を自由に操る電子幾何光学は,こうした分野で非常に重要な先端技術の一つになっている。また、原子を実像としてとらえる技術にも,電子波動光学が巧みに利用されている。原子によるわずかな電子波の位相変化を可視化している。こうした先端技術・理論を学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
第1週 電子光学の概要および歴史,イントロダクトリートーク
第2週 荷電粒子の加速と屈折:加速方式,速度と電圧(光速にどれほど近づけるのか),
   光の屈折との類似性(スネルの法則)
第3週 電子光学機器
第4週 電子レンズの種類と構造
第5週 理想軌道の定義(無収差)と収差の定義
第6週 光波理論との類似性,ホイヘンスの理論
第7週 電子の粒子から波動への変換,その担い手と理論
第8週 電子波の干渉現象、電子線ホログラフィー
第9週 電子の回折現象
第10週 電子線回折図形と構造解析
第11週 物質内電子波の伝播
第12週 電子位相差顕微鏡によって原子像が見える理屈(位相コントラストとは)
第13週 最先端研究の紹介

<成績評価方法及び水準>
基礎テーマと発展的テーマに対するレポート課題を課す。特に、大学院生らしい深い考察内容かどうかを評価し、基準以上の場合に合格とする。

<教科書>
教材用として,文献やプリント等配布

 

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