2011年度工学院大学大学院・建築学専攻

市街地整備計画特論(Planning for Improvement of Built-up Areas)[2408]


2単位
遠藤 新 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
街の魅力や質をもたらすものは何か、それらを高めるために何が計画・デザインできるのか。国内外の議論や最新事例から掘り下げて考える。空間的な側面から市街地のあり方を考える。

<授業計画及び準備学習>
第1週目 ガイダンス
     - 講義全体の流れ
     - レポート課題の出題◎

第2週目 エリアの計画と市街地整備
     - 計画とは何か、計画と設計の違い
     - 市街地整備のプロセス、等

第3週目 市街地をデザインする
     - 市街地とアーバンデザイン、4つの基本的視点
     - Urban Design as Public Policy
     - 市街地のコンテクスト:自然・空間・生活・歴史
     - 資源マップ、コンテクストの分析
     - アーバンデザインの実践的課題

第4週目 デザインマネジメント論
     - 総論、デザインガイドライン、デザイン審査,他
     - 歴史的市街地における形態規制
     - 大都市の景観事前協議、米国都市のデザイン審査、他

第5週目 アーバンデザインセンター論
     - 総論、世界動向、UDCK他、UDC設立を巡る議論

第6週目 Form-Based Code論
     - 問題意識、伝統的な市街地形態の再生、基本的な仕組み
     - 米国における導入例:コロンビアパイク、ルイビル、他

第7週目 市街地の保全的整備
     - 都市風景の保全、諸外国における市街地保全制度
     - 歴史的環境の保全、歴史的建造物の保全

第8週目 都市縮小の計画論
     - 都市縮小の先に何を目指すのか
      (低炭素社会、成熟社会、共創社会、他)
     - 新しい都市づくりの機会
      (放棄地の再生、未利用地の緑化、他)

第9週目 グリーン・インフラストラクチャの計画
     - 総論、都市と水資源
     - 伝統的パークシステム、雨水流出抑制、日本の動向
     - 米国におけるグリーンインフラ計画の実践

第10週目 クリエイティブシティの計画と実践
     - 総論、文化芸術による都市再生論
     - クリエイティブクラス論
     - 横浜市のクリエイティブシティ施策
     - 米国におけるアートのまちづくり(芸術地区)

第11週目 エリアマネジメント論
     - 総論、組織体制
     - 事例:大丸有エリア、米国BID、他

第12週目 エリアを個性化するまちづくり
     - 都市再生の戦略としての「エリアの個性化」
     - 倉庫地区、歴史地区、芸術地区、他

第13週目 小テスト◎+ディスカッション
     (レポート課題の提出◎)
第14週目 最近の話題
第15週目 まとめ

<成績評価方法及び水準>
レポート課題および小テストによって評価を行う。
両者の合計得点が60点以上を合格とする。
レポート課題の提出方法・〆切などは出題時に説明する。

<教科書>
必要な資料は授業中に配布、もしくは指示する。

<参考書>
必要な参考書は授業時間中に提示する。

<オフィスアワー>
原則として、火曜日の5限
その他時間の面談を希望する学生は遠藤までメール等で連絡ください。

 

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