2011年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

交通シミュレーション特論(Transport Systems Simulation)[5503]


2単位
高木  亮 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 シミュレーションは,研究を進める上で極めて有効なツールである反面,シミュレーションの複雑な中身がシミュレーションの実行者以外には見えにくいことなど問題も多い。本講義では,シミュレーションに関して必要な基礎知識を概観するとともに,担当者である高木が自ら作成した交通システムに関する研究のためのシミュレーションツールについて,その構造や考え方を紹介し,シミュレーションという手法による研究について主として体験的に理解することを目的とする。

<授業計画及び準備学習>
1. シミュレーションとは
 シミュレーション 評価 最適化 サイバネティクス シミュラクル
2. シミュレーションの方法
 運転理論と列車走行シミュレーションを例に
3. シミュレーションの環境
 プログラミング言語 シミュレーションのための各種のツール UMLなど
4. ライブラリを使う
 XML パーサを例に
5. シミュレーションプログラムの構造
 RTSS を例に
6. 数値演算法
 積分 微分方程式の数値解法 行列 そのほかの知識
7. 最適化
 各種最適化手法
8. 列車ダイヤの評価 (1)
 評価の考え方
9. 列車ダイヤの評価 (2)
 評価のための枠組みづくり
10. 列車ダイヤの評価 (3)
 評価と結果の取り出し方
11〜14. 評価演習
 列車ダイヤの作成,評価を,実際にプログラムを動かして行ってみる
15. 学習成果の確認(レポート)

準備学習:
 予習は特に必要なし。
 復習は講義時に配布された資料等を読み込み,関連資料等を可能な限り幅広くあたること。練習問題等があれば自分で手を動かし解いてみること。

<成績評価方法及び水準>
レポートによる。ただし,特に評価演習には積極的に参加すること。

<教科書>
なし。プリントを配布する。

<参考書>
「最新 電気鉄道工学」,コロナ社 (2000).

<オフィスアワー>
講義終了直後。なお,これ以外の時間帯についても随時対応するが,その場合は担当者の電子メールアドレス takagi@cc.kogakuin.ac.jp に電子メールを送信し,アポイントメントをとったうえで,直接居室(新宿キャンパス A-2374 室)を訪問されたい。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2011 Kogakuin University. All Rights Reserved.