☆高分子物理化学特論（Physical Chemistry of Polymers）[5303]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

　高分子（ポリマー）の物理化学は大変に広い学問領域であるが、ここでは、固体高分子の構造と機能発現のメカニズムを理解してもらうことを目的に、講義を進めたい。特に、振動分光学、X線結晶学による分子構造、結晶構造、それらの対称性等の解析を詳述する。

＜授業計画及び準備学習＞

　１．高分子物理化学の領域
　２．高分子孤立鎖、実在鎖
　３．高分子溶液の熱力学的性質
　４．高分子の固体構造
　５．高分子固体の熱力学
　６．結晶の並進対称性と逆格子 I、結晶の数学的定義と逆格子の概念
　７．結晶の並進対称性と逆格子 II、1次元および3次元逆格子、逆格子点と結晶面の関係
　８．Ｘ線による高分子固体の解析Ｉ、X線回折の基礎
　９．Ｘ線による高分子固体の解析II、Ewaltの反射球、ラウエ方程式
１０．Ｘ線による高分子固体の解析III、逆格子と回折、反射面
１１．振動分光学による高分子固体の解析Ｉ、IRおよびラマン散乱の基礎
１２．振動分光学による高分子固体の解析II、2原子分子および他原子分子の分子振動（基準振動）
１３．振動分光学による高分子固体の解析III、分子の対称性を用いた解析（群論）
１４．機能性高分子、光機能、熱伝導性、電気伝導性
１５．学習成果の確認（レポート課題作成）

＜成績評価方法及び水準＞

中間及び期末レポートで評価する。

＜教科書＞

なし

＜参考書＞

授業中に紹介する。
　

＜オフィスアワー＞

金曜日11:00〜12:00、八王子キャンパス５号館、５−２０４

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。 Copyright(c)2011 Kogakuin University. All Rights Reserved.