2011年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

ゲノム化学特論(Genome Chemistry)[5203]


2単位
水島 純子 特任教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
ゲノムとは何かを学び、ヒトゲノムの構造と特徴について理解する。ヒトゲノムが完全解読された現在、ゲノム医療という新しい医療が生まれている。医薬品開発も含め、癌の治療等の医学にゲノム情報がいかに活用されているかという最先端の知見を紹介する。1塩基多型(SNP)などヒトの多様性やゲノムと病気との関連について理解することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
1.ゲノムとはなにか
2.ヒトゲノム配列はいかにして決定されたか
3.ヒトゲノム配列の構造――繰り返し配列など
4.ヒトゲノムと他の生物ゲノムとの違い−−ヒトとチンパンジーゲノムは1%しか違わない
5.ゲノム情報の発現
6.トランスクリプトーム解析
7.プロテオーム解析
8.ヒトゲノムは一人一人異なっている
9.DNA多型の種類
10.DNA多型と病気
11.ゲノム科学と医療
12.ゲノム創薬――医薬品開発

<成績評価方法及び水準>
出席とレポートにより評価し、それぞれ60点以上を合格とする。

<教科書>
「ゲノムでわかることできること」
 水島-菅野 純子著
 羊土社

<参考書>
ゲノム第3版
T.A.Brown著 村松正実、木南凌監訳
メディカルサイエンスインターナショナル

<オフィスアワー>
授業前後
E-mail:bt40488@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
ゲノムと癌、高血圧、糖尿病、喘息などの医学的な話題をとりあげ、わかりやすい授業を展開します。授業で学んだことについて、自分なりの問題意識をもってさらに深く勉強してみてください。

 

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