2011年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

分子生体機能学特論(Molecular Basis of Biology)[3104]


2単位
辛  英哲 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 生体の機能を分子レベルで理解することは、生物の恒常性を制御する術を知るうえで重要である。また、恒常性を維持するのに用いられる「薬」の作用を明らかにするためには、「薬」が生体に及ぼす影響を分子レベルで知る必要がある。
 この講義では生体の機能と「薬」の作用について分子レベルで解説する。特に、日本人の死因の上位を占める循環器疾患の原因となる血栓形成、血液凝固反応について重点をおいて説明する。また、生体の恒常性を脅かす毒の作用についても分子レベルでの解説を行う。

<授業計画及び準備学習>
以下の項目を取り上げ,トピックスをまじえて進める予定であるが、都合により変更することがある。

1.「薬」の話(1)スタチン
2.生体の恒常性を脅かす毒(1)神経毒
3.血栓形成、血液凝固反応の概要
4.血栓形成を制御する薬(1)ワーファリン
5.血栓形成を制御する薬(2)アスピリン
6.薬について
7.血液凝固反応に関与する細胞と分子
8.血栓形成を制御する薬(3)RGDペプチド
9.血栓形成を制御する薬(4)EACA
10.血栓形成を制御する薬(5)ストレプトキナーゼ
11.血栓形成を制御する薬(6)t-PA
12.生体の恒常性を脅かす毒(1)メタロプロテアーゼ
13.生体の恒常性を脅かす毒(2)レクチン
14.「薬」の話(2)その他
15.まとめ

<成績評価方法及び水準>
出席とレポートにより評価する。
講義で取り上げた話題に関連するレポートを提出し、その内容によってレポートの評価とする。
出席とレポートの評価から評価点60点以上を合格とする。

 

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