2011年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

環境材料工学特論(Environment Adaptive Materials)[3103]


2単位
木村 雄二 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
材料の化学的性質,特に,腐食・酸化など環境因子との相互作用により生ずる材料の劣化現象の本質を理解する。さらに,材料に起因するシステムのリスク評価についても言及する予定である。併せて,基礎的な英文文献の講読を行う。

<授業計画及び準備学習>
1. 材料環境学とは
2. 水溶液腐食の特徴と分類
3. 乾食の特徴と分類
4. 腐食・酸化の機構
5. 各種材料の耐環境性
6. 各種環境因子の影響
7. 設計と診断
8. 材料環境学のための電気化学(1):電気化学反応と平衡電位,単一電極反応の速度式,
  電気化学的計測法
9. 材料環境学のための電気化学(2):電位―pH図,鉄の腐食と不働態化,腐食速度
10. 材料に起因するシステムのリスク評価
11. 英文文献の講読(1)
12. 英文文献の講読(2)
13. 英文文献の講読(3)
14. 期末試験

<授業の進め方>
 一方的な講義の形式を改め,上記の項目に対してあらかじめ担当する院生を決め,毎回の授業時に大学院生に各項目の要点について発表をしていただき,その後担当教員からポイントの整理と各課題の取りまとめを行う予定である。

<成績評価方法及び水準>
担当課題の発表、レポート提出(成績評価の20%)、期末試験成績(成績評価の80%)などにより総合的に評価し、60%以上の達成度で合格とする。

<教科書>
プリント配布する

<参考書>
「材料環境学入門」腐食防食協会編(丸善)
「An Introduction to Metallic Corrosion; Third Edition」by U. R. Evans, Edward Arnold

<オフィスアワー>
八王子校舎:毎週木曜日 14:00〜17:00、12号館209室、E-mail:kimura@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
各種の材料を種々の実システムに適用するに際して,環境因子との相互作用により引き起こされる材料リスクの本質の理解が必要であることを伝えたい.

 

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