2011年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

生命材料化学特論(Advanced Bio-material Chemistry)[1306]


2単位
小野 擴邦 非常勤講師  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 持続的社会確立のために、光合成を基本とするカーボンニュートラルなバイオマス資源(未利用生物資源)を材料からエネルギー源までに段階的に有効利用することが求められている。しかし。バイオマス資源は、生物由来であるがために、同種であっても個体間で大きなばらつきを持っている。本授業では、存在量の多い光合成系バイオマスを中心に、その特徴、特に化学的特徴、を理解し、それらを活かした現時点での利用法について海外文献等から最新の情報を習得し、将来的有効利用法への展開について考える。
達成目標:1)バイオマスの利用の現状を理解する。2)バイオマス変換に関する最新の情報を習得する。3)将来的バイオマス変換技術を考える。

<授業計画及び準備学習>
<授業計画>
1. バイオマスとは何か
2. 二酸化炭素排出削減とバイオマス
3. 植物系バイオマス総論
4.  セルロース繊維工業
5. セルロース
6. ヘミセルロース
7. リグニン
8. 海洋系バイオマス総論
9. キチン・キトサン
10. アルギン酸
11. テルペノイド
12. ゴム
13. バイオマスのエネルギー変換と熱分解
14. バイオマス資源の生物化学的変換:有用材料への展開
15. バイオマス資源の化学変換で検討されている技術
<準備学習>
資料および文献を授業1週間前にはウエブ上に掲載するので、これらで予習しておくこと。

<成績評価方法及び水準>
出席とレポートにより評価する。出席率で60%以上、レポートでの成績が60点以上のものを合格とする。

<教科書>
海外文献および資料を配布する。

<参考書>
随時紹介する。

<オフィスアワー>
前期月曜日第4限後12時間程度。他にメールで予約があれば随時対応する。

<学生へのメッセージ>
この授業では、海外の最新情報を取り入れることに力を入れています。外国語が不得意と思う諸君! 挑戦を望みます。

 

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