2011年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

資源エネルギー工学特論(Advanced Energy Resources Engineering)[0011]


2単位
高橋 宏 非常勤講師

最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
昨年は世界的不況でエネルギー価格は、下落したが最近再び上昇傾向にある。長期的にはエネルギー価格は上昇する。その背景を探るために、化石燃料(石油、天然ガス、石炭)、原子力、また新エネルギー(太陽エネルギー、風力発電、バイオマス、燃料電池など)の現状と地球温暖化の現状を理解し、それを踏まえて、我々(人類)は、今後どのような社会を築くべきか、今後の産業はどうあるべきかを考える。

<授業計画及び準備学習>
産業革命以降の近代文明は、20世紀に飛躍的に発展し、21世紀に入ってますます加速する勢いにある。それに伴い、資源・エネルギーの消費量も増大の一途にあり、環境破壊や化石エネルギー枯渇の可能性など指摘されている。世界的不況で現在は下がっているが、長期的にはエネルギー価格の上昇は避けられない。
こうした背景を深く理解するために、化石エネルギーの成因、探査、採掘技術とコスト、世界の埋蔵量分布、生産実績と将来の供給予測について講義する。続いて、太陽電池、バイオマス、燃料電池など、新エネルギー技術の現状と将来予測を講義し、新エネルギーの可能性と限界を考察する。
こうした、人類を取り巻くエネルギー事情、環境問題を考察した結果として、我々が今後進むべき方向、また今後の産業のありかた、について、現在進行しつつある現象を踏まえ、今後に希望の持てる可能性の一つを提示し、学生と一緒に考えたい。

<成績評価方法及び水準>
講義の直後に試験を行い、その成績と出席点により成績評価を行う。

<教科書>
プリントを用意する。

<参考書>
エネルギー・経済統計要覧(2010年版)日本エネルギー経済研究所 計量分析ユニット編 財団法人 省エネルギーセンター発行

<学生へのメッセージ>
エネルギー問題、環境問題など閉塞感の強まる状況ですが、まずは現実を知った上で、夢のある未来を切り開く方策を一緒に考えませんか。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2011 Kogakuin University. All Rights Reserved.