2011年度工学院大学大学院・機械工学専攻

推進工学・抵抗工学特論(Propulsion and Resistance Engineering)[2102]


2単位
金野 祥久 准教授  
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最終更新日 : 2012/11/09

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
自動車,航空機,船舶などの移動体の性能は,推進力と抵抗とのバランスで決まる.「バランス」とは端的には力のバランスだが,これを運動量の授受のバランス,あるいはエネルギーの流入・流出のバランス,という視点で捉え直すことが重要である.
この授業では推進力と抵抗との考察を通じ,保存則に基づく力学の視点を身につけることを目標とする.また,数値解析の演習を多数行い,流体力の推定に関して具体的な経験を積む.
実験も行う予定(詳細未定)

<授業計画及び準備学習>
以下は2010年度のシラバスで,2011年度は一部改訂する予定である.詳細は授業開始時に説明する.
1 ガイダンス,推進工学・抵抗工学の概要
2 抵抗推定の基礎(演習)
3 2次元翼の性能解析(1)
4 2次元翼の性能解析(2)
5 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(1)―数値解析手法
6 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(2)―数値解析の演習
7 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(3)―数値解析の演習
8 プロペラの設計(1)―プロペラ設計の考え方
9 プロペラの設計(2)―運動量理論に基づくプロペラ性能
10 プロペラの設計(3)―運動量理論に基づくプロペラ性能
11 設計の最適化(1)―Excelの機能の範囲で行う最適化
12 設計の最適化(2)―進化アルゴリズムを用いた最適化
13 実験による推進・抵抗性能の測定(演習)
14 推進工学・抵抗工学のまとめ

<成績評価方法及び水準>
演習の成果をレポートとして提出し,その内容に基づいて評価する.試験は行わない.

<教科書>
「流体機械工学」小池勝,コロナ社

<参考書>
特に指定しない。

<オフィスアワー>
火曜日 16:30〜18:00
水曜日 18:00〜18:30 (後期のみ)
これ以外の時間帯の質問、及びメールでの質問などは、以下のメールアドレスまで。
konno@researchers.jp

<学生へのメッセージ>
この講義を通じて、保存則に基づく力学の視点を身につけ,理解を深めてもらいたい.また演習を通じて,基礎的なIT技術やプログラミング,フリーソフトウェアの利用方法などを身につけてほしい.

 

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