2010年度工学院大学大学院・建築学専攻
環境材料特論(Environmental Materials)[5407]
2単位 田村 雅紀 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 人間の日常生活や社会活動は,地球環境をはじめ,地域環境,建築周辺環境などの様々な尺度を有する環境に対して,複雑な影響をもたらしている.地球環境問題が顕在化した状況下では,自然資本を用いた生産物は,要求される機能を実現する上で必要となる安定した性能を備えることに加え,使用環境状態が良好になるような条件が予め備わっていることが望ましい.以上の点を踏まえ,建築材料を中心に扱われる様々な材料の環境影響の特性とその評価方法について学習し,環境材料に関わる実践的な選定・適用方法にについて理解することを目標とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下により講義を実施する。なお,講義の準備学習として,授業テキストの内容の事前確認,授業後のレポートを実施する。
1. 環境の定義と解釈 2. 国際条約および国内法における環境改善スキーム 3. 過去の7大公害における環境影響の特性分析 4. 自然資本材料(天然・人工)の特性分析 5. 生態材料の特性分析 6. 金属材料と非金属材料の特性分析と性能評価 7. 無機材料と有機材料の特性分析と性能評価 8. 構造材料の品質規定と環境対策 9. 仕上材料の品質規定と環境対策 10. 建築材料の環境設計手法 11. 建築材料の環境影響評価 12. 建築物の環境ISO規格 13. 建築物の持続的性能 14. 建築物の社会文化的価値化 15. 学習成果の確認
- <成績評価方法及び水準>
- 講義に関する質疑・討論・レポートの作成を毎回行い,その内容により成績を評価する。
- <教科書>
- 実務的に扱われる資料を含めプリントで配布
- <参考書>
- ・環境統計集,環境省
・日本建築学会,鉄筋コンクリート造建築物の環境配慮施工指針(案)・同解説,2008年
- <オフィスアワー>
- 授業終了後2時間
- <学生へのメッセージ>
- 環境材料は,様々な原材料をもとに製造される幅広い製品用途を導くものとして認識することができる.その適用によって生じる環境の状態について理解を深めてほしい。
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