2010年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築造形特論(Theory of Design in Architecture)[5207]


2単位
澤岡 清秀 教授  
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最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
既存建築物の改修による再利用は21世紀においてますます重要になってくるデザインの領域である。それは、白紙の上にデザインするのではなく、既存建築物との「対話」の上に成立する。従って元の建築の解釈や読み取りの上にどのように新しいデザインを構想するか、が問われる。ここではそうした実例の中から優れた作品を選んで、設計者の意図を分析することを学び、各自の視野の拡大をねらいとする。

<授業計画及び準備学習>
ポール・バイアード(コロンビア大学建築保存学科教授)の著作 "The Architecture of Additions"(増築の建築)を原書講読する。本書は現代建築の中から「増築」という行為によって既存建築を再生した作品をケーススタディするなかから、元の設計者のデザイン意図を読み取る方法と、それを現代においてどのように展開することが可能なのかを指し示すきわめて示唆深い内容となっている。

<成績評価方法及び水準>
各自が分担担当した章の翻訳および解説分析のプレゼンテーションの評価、および期末のレポート、および出席点を加味して最終評価とする。

<教科書>
Paul Spencer Byard, "The Architecture of Additions", Norton & Company

<参考書>
Kenneth Powell, "The Architecture Reborn", Rizzoli

 

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