2010年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築設計4(Studio Work 4)[2607]


2単位
藤木 隆明 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]
高垣 建次郎 非常勤講師

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
環境建築(地球環境配慮型建築)に関する実務的なレベルでの設計演習を行なう。21世紀は「環境の世紀」と呼ばれているように、地球環境問題は人類にとって極めて深刻な問題である。建築は、造るために大量の資源を必要とするだけでなく、エネルギー消費量、CO2排出量、廃棄物処理などの点で地球環境問題に対してとても大きな影響力をもっている。それだけに果たすべき責任も大きい。わたしたちは、従来型の建築設計を漫然と続けるのではなく、時代が求めるこれからの建築のあり方を目指さなければならない。しかし、地球環境に配慮しつつ、建築として質の高いものを設計するためには、極めて高い能力を必要とする。この授業では、こうした設計能力を身につけることを目標として具体的で実務的な設計演習課題を行なう。

<授業計画及び準備学習>
地球環境配慮型建築に関する設計演習課題を出題する。これに関連して、太陽熱利用、太陽光発電、自然光利用、自然換気、ダブルスキン、ダイレクトゲインなどの多様な環境要素技術をスタディし建築デザイン化する訓練を行なう。最終的に、それらのスタディ結果を環境に負荷の少ない美しい環境建築デザインとしてまとめ上げることを求める。

<成績評価方法及び水準>
60点以上の者を合格とする.ただし、中間提出が未提出の者は,最終提出を認めないので注意すること.

<教科書>
日本建築学会編『ソーラーアーキテクチュア・デザインブック』(彰国社)を使用します。

<参考書>
Aqua-scape: The Nature-oriented Architecture of Ryumei Fujiki
新しい環境建築の考え方や可能性の詰まった1冊。イギリスで出版された本ですが、生協でも入手することができます。地球環境問題に意識的な建築家志望の学生には是非読んでもらいたいと思います。

 

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