2010年度工学院大学大学院・建築学専攻
建築経営特論(Building Management)[2411]
2単位 田村 誠邦 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 建築プロジェクトの実現には、建築以外の様々な分野の知識が必要とされ、また、建築分野以外の多くのプレイヤーとのコラボレーションが必要となる。本科目においては、実際の建築プロジェクトの実現プロセスや事例を通して、建築プロジェクトの実現に不可欠なマーケティング・金融・不動産・税務・法務等の様々な分野の知識や、コラボレーションのあり方を探り、建築経営の実現プロセスについての基礎知識と応用力を習得することを目的とする。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の内容について、ゼミ形式で講義・討論を行う。
1.建築・不動産マーケットの現状と今後の動向 2.建築プロジェクトの成立要因とプレイヤー 3.土地オーナーの土地活用ニーズと不動産経営理論の基礎 4.不動産賃貸事業と分譲事業の経営計画 5.建築プロジェクトの事業方式 6.建築プロジェクトのファイナンス 7.不動産の証券化と不動産投資の基礎 8.都市再生と建築プロジェクトの事例研究(講師の直接携わったプロジェクトを中心として) ・コーポラティブハウス・プロジェクト(小石川の杜他) ・マンション建替えプロジェクト(同潤会江戸川アパートメント他) ・コンバージョン・リノベーションプロジェクト(求道学舎、国際文化会館他)
- <成績評価方法及び水準>
- 講義への出席に対する配点を50%、レポート課題(2回を予定)に対する配点を50%とする。
- <教科書>
- 「建築再生の進め方」松村秀一編 市ヶ谷出版社 2007年
- <参考書>
- 「建築生産」 松村秀一編 市ヶ谷出版社 2004年
「マンション建替えの法と実務」 太田知行+村辻義信+田村誠邦編 有斐閣 2005年 その他、必要に応じ、講義中に紹介する。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後。その他、メールにて随時。
tamura@abrain.co.jp http://www.abrain.co.jp/
- <学生へのメッセージ>
- 建築プロジェクトを、いかに仕掛け、いかに実現するかは、建築デザイン等の建築分野で活躍するために不可欠な知識であり、ノウハウである。デザインがうまくても、それだけでは仕事が取れず、飯は食えない時代である。本授業では、建築プロジェクトの実現に必要な建築以外の様々な分野の実務知識を実例を通して伝え、「飯の食える建築家」「プロジェクトを作れるプロ」になるための基礎知識を習得することを目標としたい。
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