2010年度工学院大学大学院・建築学専攻

建築施工特論(Building Materials and Construction)[2409]


2単位
田村 雅紀 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
建築士,工事監理者および工事施工者に代表される作り手が,施主および使用者を代表とする使い手に対し,安全さらには安心を与えた上で耐久的に使用される建築物を生み出すことは重要な課題であり,その実現を図る上で建築工事が果たす役割は極めて大きい。以上の点を踏まえ,鉄筋コンクリート造建築物を中心とした建築物のライフサイクルを見据えた上で,実務的な観点から,建築工事を支える制度・仕様書における技術的な仕組み,各種部材,構造体の製造・施工方法ならびに補修・補強方法について理解を深め,建築施工全般に関する基本的考え方を修得することを目標とする。

<授業計画及び準備学習>
以下により講義を実施する。なお,講義の準備学習として,授業テキストの内容の事前確認,授業後のレポートを実施する。
1.建築物のライフサイクル全体と建築工事
2.建築工事の各種法令・規則・工事仕様
3.建築工事のステークホルダ^−と労働安全衛生
4.東京都・建築工事施工計画書の概要
5.敷地・地盤調査とその課題
6.仮設・山留工事とその課題
7.地業・基礎工事とその課題
8.鉄筋コンクリート工事とその課題(1) 工事のプロセス・要求性能
9.鉄筋コンクリート工事とその課題(2) 型枠工事・鉄筋工事
10鉄筋コンクリート工事とその課題(3) コンクリートの種類・調合・製造・物性
11鉄筋コンクリート工事とその課題(4) 点検・補修・補強・改修
12鉄骨工事とその課題
13建築物の解体・再資源化
14 建築物の環境影響
15 学習成果の確認

<成績評価方法及び水準>
講義に関する質疑・討論・レポートの作成を毎回行い,その内容により成績を評価する。

<教科書>
実務的に扱われる資料を含めプリントで配布

<参考書>
・日本建築学会,建築工事標準仕様書,鉄筋コンクリート工事
・日本建築学会,鉄筋コンクリート造建築物の環境配慮施工指針(案)・同解説,2008年

<オフィスアワー>
授業終了後2時間

<学生へのメッセージ>
建築工事は,建築物のライフサイクル全体の一段階であるが,その後のライフを長期にわたり維持するための最初の段階として重要な役割を担っているという意識を高めてほしい.

 

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