2010年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

交通エレクトロニクス特論(Electronics for Transport)[5502]


2単位
高木  亮 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電気系工学者の視点から交通を体系化して論じ、新しい研究分野にも言及する。初めに交通システム工学の概要を述べた上で、交通システムとしての特性とその改善を論じる。電気動力を用いて、交通路・交通具・運行計画・管理の全てを自前で行うことができる電気鉄道は、安全性や環境特性が抜群によい反面、これまでは利用者からの魅力で自家用乗用車に遅れをとってきた。このような特性をいかにして実現してきたかを述べた上で、安全問題や資源問題を含めた環境特性を改善しつつ、利用者から選択される交通システムを実現するための各種の新技術・近未来技術を講じる。可能であれば機械系の「交通システム特論」と併せて履修することを、電気系・機械系両方の院生に奨める。

<授業計画及び準備学習>
第1週 交通工学の歴史と交通システム工学の概要
第2週 交通システムと広義の電気工学の関係
第3週 電気方式
第4週 駆動方式と車両方式
第5週 最近の電気鉄道車両技術
第6週 ブレーキ方式
    各種都市交通システム
    磁気浮上式鉄道
第7週 軌道交通システムの輸送計画
第8週 輸送システムの社会的評価法とモード別評価
第9週 列車保安方式
第10週 列車運転とその自動化
第11週 最近の列車運行計画と運行管理・運転整理
第12週 無軌道交通と ITS (Intelligent Transport Systems)
第13週 公共輸送利用支援システム
第14週 鉄道技術の国際展開
第15週 レポート課題

<成績評価方法及び水準>
学期末にレポート課題を課し、提出されたレポートによって評価する。レポートにおいては、自分の考え方を適切に、自分の言葉で、わかりやすく表現するものであることを求める。他人の文章を剽窃したと疑われるレポートについては、単位を認めないことがある。講義への出席回数が一定水準を下回っている場合についても、単位を認めないことがある。

<教科書>
なし。その都度必要な資料等を配布する。

<参考書>
電気学会 電気鉄道における教育調査専門委員会編:「最新 電気鉄道工学」, コロナ社 (2000)

<オフィスアワー>
講義の前後に。あるいは,電子メール(アドレス:takagi@cc.kogakuin.ac.jp)によりアポイントメントをとったうえで、直接居室(新宿キャンパスA-2374室)を訪問すること。

 

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