2010年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

半導体光デバイス特論(Advanced Semiconductor Photonic Devices)[3106]


2単位
川西 英雄 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 「半導体光デバイス特論」は前期で実施した「光量子エレクトロニクス特論」を基にこれを更に発展,より専門的な視点からの理論へと発展させる。特に,光の誘導放出は「光と電子の相互作用」に基づくことから,「密度行列」により分極を記述し,この相互作用を理論的に取り扱う。この結果を二準位系の物質(半導体レーザ)を例に適用し,その動作特性を理論的に解析し実際のデバイスの動作を理解する。導出した「レート方程式」を用い,一般的な他の動作特性も理解する。

<授業計画及び準備学習>
1) 光と電子の相互作用:分極を含む電磁界の波動方程式
2) 光増幅の量子論
3) 密度行列による分極の表現
4) 密度行列の運動方程式
5) 2準位系近似による物質の分極と光増幅
6) レート方程式:電子遷移と誘導放出,自然放出係数
7) 多準位系物質の分極
8) 半導体レーザの構造
9) 半導体レーザの動作特性:発振閾値と光出力,量子効率
10) 半導体光デバイスの直接変調,変調歪み,緩和振動,共振状周波数
11) 半導体光デバイスの量子効果:量子箱,量子細線,量子ドット
12) 量子井戸構造デバイス:バンド構造,ミニバンド
13) 半導体光デバイスの応用

<成績評価方法及び水準>
期末試験により評価する。

 

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