2010年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻

液晶工学特論(Liquid Crystal Engineering)[2208]


2単位
齊藤  進 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
本講義では,液晶ディスプレイ(LCD)に話題を絞り,LCDの基礎となる液晶の電気光学特性とその理論解析法について講義する。前半はF.C. Frankの液晶連続体理論,後半は異方性媒質中の光波の伝搬理論とそのLCDの特性解析への応用の仕方について講義する。

<授業計画及び準備学習>
1. F.C. Frankの液晶連続体理論
2. 静的ダイレクター分布の解析
3. 混合変分原理とその応用
4. しきい電圧の解析法
5. 数値解析法
6. 動的ダイレクター分布の解析
7. 光学的異方性を有する平板状媒質内の光伝搬の基礎
8. ジョーンズ・マトリックスによるLCDの光学特性解析
9. 4×4マトリックス法によるLCDの特性解析
10. ストークス・パラメータとポアンカレ球によるLCDの特性評価法
11. 液晶の物理定数測定法
   弾性定数,複屈折率,誘電率異方性,回転粘性係数,液晶中のイオン濃度
12. 液晶セルパラメータ測定法
   プレティルト角,ツイスト角,セル厚,アンカリングエネルギー,固有ピッチ
13. 液晶に関する最近の話題

<成績評価方法及び水準>
課題についてのレポートを出してもらい、それを基に評価する。

<教科書>
使用しない。

<参考書>
チャンドラセカール著,木村,山下訳「液晶の物理学」 吉岡書店

 

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