2010年度工学院大学大学院・化学応用学専攻

大気環境工学特論(Atmospheric Environment Protection Engineering)[5304]


2単位
並木 則和 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
大気環境を汚染する物質には,粒子状のものとガス・蒸気状のものに分類される。これらの汚染物質を除去して大気環境を保全するための最近の技術動向を紹介し,大気環境保全技術への理解を深める。前半で粒子状物質に関する大気環境保全技術に必要な分離工学の基礎を復習した後,後半はエアロゾルに関連する環境問題のトピックスを紹介する。

<授業計画及び準備学習>
1.講義の概要説明とエアロゾル粒子とは?
  準備学習:学部の分離工学IIの授業内容に該当する部分を化学工学の専門書で目を通しておくこと。  
2.単位操作における本講義の位置づけ。分散系からの粒子分離の基本形態。分離の尺度の表し方
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
3.粒径および粒径分布とその表し方
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
4.単一粒子の重力下での運動−流体抵抗と終末沈降速度−
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
5.様々な力の場での粒子の運動(遠心力,静電気力,慣性力,拡散力などによる分離速度)
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
6.重力分離装置の原理(上昇流分離と水平流分離,力の場のみ用いた分離法のモデル)
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
7.各種集塵装置と性能推定法I−サイクロン,電気集塵装置−
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
8.各種集塵装置と性能推定法II−慣性集塵機,エアフィルタ(力と障害物を利用した分離法)
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
9.中間講演会(中間レポート)
  準備学習:講演内容のテーマをインターネットや専門書で事前に調べておくこと。
10.トピックスI−地球温暖化・寒冷化,オゾン層破壊とエアロゾル
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
11.トピックスII−ディーゼル排出粒子
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
12.トピックスIII−酸性雨と黄砂
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
13.トピックスIV−アスベスト,ナノ粒子材料と健康影響評価
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
14.トピックスV−オフィス機器とナノ粒子発生
  準備学習:小テストの問題を再度自ら解答すること。
15.総合討論
  準備学習:自分が作成する最終レポートの概要を口頭で説明できるようにまとめておくこと。

<成績評価方法及び水準>
中間レポート(50/100および最終レポート(50/150)と毎時間の小テスト(50/150)の得点を総合し,100点満点換算で60点以上を合格とする。

<教科書>
随時をプリント配布する。

<参考書>
「基礎化学工学」:化学工学会遍,培風館
「エアロゾル用語集」:日本エアロゾル学会編,京都大学出版会

<オフィスアワー>
八王子 12−203 (月,火,水,金,土 10:00〜18:00)
新 宿 A−1975(木 10:00〜18:00)
事前に電子メール(nnamiki@cc.kogakuin.ac.jp)で予約を取ること。

<学生へのメッセージ>
自分で関心を持った内容は,自発的にさらに調べて欲しい。

 

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