2010年度工学院大学大学院・機械工学専攻

実践設計工学特論(Advanced Practical Planning Engineering)[4301]


2単位
中島 幸雄 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
現場で行われている設計のあり方、世の中に出てから役立つ工学の作法、技術開発の進め方、技術開発ツール、実際の開発技術内容と苦労話を学ぶことによって、実践的設計力を育成する。また、講義ノートは社会に出た後自分が直面した課題を解く時の参考書としての役割を果たすように構成されている。
以下に具体的な達成目標を示す。
1)技術開発のステップ、発想法、技術開発ツールを理解し活用することができる。
2)授業で説明する技術開発事例に活用した工学、応用数学分野を理解している。
3)技術マネジメントの概要を理解している。

<授業計画及び準備学習>
1.工学の作法(1)−現場の重要性(企業での実例を交えて)
2.工学の作法(2)−実社会で使われるキーワードとその意味
3.技術開発の進め方(1)−商品戦略論(競争の戦略、ブルーオーシャンなどを概説)
4.技術開発の進め方(2)−商品戦略論の活用と討議
5.技術開発の進め方(3)−技術開発の基本ステップ
6.技術開発に使われるツール(1)−発想法
7.技術開発に使われるツール(2)−品質機能展開
8.技術開発に使われるツール(3)−ロジックツリー
9.技術開発に使われるツール(4)−品質工学−1
10.技術開発に使われるツール(4)−品質工学−2
11.技術開発に使われるツール(4)−品質工学−3
12.技術開発の事例(1)−騒音低減設計案の創出(解析モデルの活用)
13.技術開発の事例(2)−形状・構造設計案の創出(FEMと最適化技術の活組み合わせ)
14.技術開発の事例(3)−現象の見える化による設計案の新設計案の創出(FEM予測技術の上手な使い方)
15.特別講義:仮題「F1技術の開発の苦しさと喜び」

<成績評価方法及び水準>
成績は出席と課題レポートの評価点で決定する

<教科書>
特に指定しない、プリント配布

<参考書>
「イノベーションのジレンマ」、クリステンセン、翔泳社
「競争の戦略」、ポーター、ダイヤモンド社
授業の時に数多くの参考書を提示(授業を構成するときに参考にした書物一覧

<オフィスアワー>
オフィスアワー、連絡先等は決定しだい掲載する

<学生へのメッセージ>
「世の中に出た時に役立つ知識を学ぶ」というコンセプトであるため知識の深さは犠牲にしています。講義で参考書を紹介するので、興味ある分野は自己学習で補ってください。反面、領域はMOTから発想法、機械工学まで幅広いことが特長です。各項目のエッセンスをカバーすることになりますが、社会に出た時に必ず役立つ知識を授けたいという思いで構成しました。社会に出た時の即戦力がアップするとともに、企業就職時の面接への対応力の向上も期待できます。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2010 Kogakuin University. All Rights Reserved.