2010年度工学院大学大学院・機械工学専攻

機械工作特論(Advanced Metal Processing)[3601]


2単位
一之瀬 和夫 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 塑性変形および除去加工の生産技術的な問題を近似的に扱うことができるためには,衝撃にともなう応力波の伝播と運動方程式はもちろん,力学的構成方程式の構造についても理解し,論文などを読む基礎力を身につけておく必要があります。ここでのねらいは,序章として,一様断面棒内における一次元弾性応力波の伝播と運動方程式を学ぶ.つぎに,衝撃を伴う塑性加工の一次元および軸対象成形例を研究しながら,過去および最近の技術的な話題をとりあげて理解を深めます.

<授業計画及び準備学習>
  1.衝撃を受ける一様断面棒内の一次元弾性波
第 1週 1.1 導入:真直rod内における圧縮波の伝播
第 2週 1.2 真直rodの捩り弾性波の伝播
第 3週    真直rodの捩り弾性波の伝播
第 4週 1.3 二体の衝突による弾性波の伝播
第 5週   三体の衝突による弾性波の伝播   
第 6週 1.4 強不連続面を有する棒内弾性波の反射
第 7週   強不連続面を有する棒内弾性波の反射
第 8週 1.5 強不連続面を有する棒内弾性波の反射および数値計算法
第 9週  強不連続面を有する棒内弾性波の反射および数値計算法
第10週 1.6 剛体壁に立てられた静止弾性rodへの剛体衝突例(1)

  2.Rod内における一次元弾塑性波の挙動

第11週 2.7 長尺一様断面棒内の波挙動  
第12週    長尺一様断面棒内の波挙動
第13週 2.8 臨界衝撃速度
第14週 2.9 数値計算の方法 
第15週 2.10 ひずみ硬化性の棒が剛体壁へ衝突するときの波動
剛体壁へ円柱ブロックが衝突するときの衝撃問題と加工 
  

<成績評価方法及び水準>
 評価方法と重み(全体を100点とする)
1.授業前に提出する和訳と構成式の追跡レポ−トで50.
2.演習と発表で30.
3.発表後の添削で20.
 上記の各条件ごとに60%を満足すれば合格とする.
  

<教科書>
 なし

<参考書>
印刷物で配布します[ W.Johnson,Impact Strength of Materials,Edward Arnord,London(1970) ]

<オフィスアワー>
1.授業曜日の前日 17:00から17:30の間.
2.在室していれば随時相談にのります.

 

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