2010年度工学院大学大学院・機械工学専攻

車両運動工学特論(Advanced Study on Vehicle Dynamics)[3303]


2単位
野崎 博路 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 車両運動において,自動車を例に取ると,剛体と考えても,左右,前後,上下,それらの回転運動である,ヨーイング,ローリング,ピッチング運動の6自由度の運動の応答性,安定性を考える必要がある。車輪,サスペンション,ステアリング等の動きを含めると,更に自由度は増す。更には,タイヤ,サスペンション特性等の非線形性等の影響は,極めて大きい。また,ドライバーにとって,その動きが望ましいものである必要があり,ドライバーを含めた,閉ループ系の性能として解析することが必要である。それらについて述べると共に,ヨーイング,横方向等の操縦安定性,そして上下方向の乗り心地等について,運動方程式からその解法について学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
1.タイヤの力学
  準備学習:教科書を読んでおくこと(以下11まで、同様)
2.サスペンション(車両の運動との関係)
3.運動力学
4.車体のバウンスと車両の運動
5.車体のロールと車両の運動
6.コンプライアンス&ホイールアライメントと車両の運動
7.サスペンションジオメトリーと車両の運動
8.駆動や制動を伴う車両の運動
9.ITS(高度道路交通システム),ASV(先進安全自動車),ステアバイワイヤー
10.ドライバー〜自動車系
11.ドライビングシミュレータ,新しい操舵方式制御
12.車両運動性能に関する論文紹介 (1)
  準備学習:前回までの復習を行うこと
13.車両運動性能に関する論文紹介 (2)  
  準備学習:前回までの復習を行うこと
14.プレゼンテーション(1)
  準備学習:プレゼンテーション準備を行うこと
15.プレゼンテーション(2)
  準備学習:プレゼンテーション準備を行うこと

<成績評価方法及び水準>
質疑応答,レポート,プレゼンテーション等により総合的に評価する。(60点以上を合格とする。)

<教科書>
・「サスチューニングの理論と実際」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008年)
・プリント,文献のコピー資料等

<参考書>
「基礎自動車工学」野崎博路 著 東京電機大学出版局(2008年)
「自動車の運動と制御」安部正人 著 東京電機大学出版局(2008年)

<オフィスアワー>
随時(事前にメール又は電話で確認下さい。)

 

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