2010年度工学院大学大学院・機械工学専攻

ターボ機械特論(Turbo Machinery)[3201]


2単位
佐藤 光太郎 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2010/11/24

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
ターボ機械の性能は流体力学を応用することにより,飛躍的な進歩を遂げた。ここでは主要なターボ機械の作動原理,構造を紹介し,流体力学に基づく解説を行なう。さらにターボ機械の小型化・高速化に伴い発生するキャビテーションや旋回失速など不安定現象と性能特性との関係についても講義する。

<授業計画及び準備学習>
はじめにターボ機械を理解する上で必要な流体力学の知識について学ぶ。その後,ターボ機械の種類,作動原理や構造,性能評価,ターボ機械に生じる様々な問題点についてやさしく講義する。さらに最近のターボ機械内部流れの可視化例や数値解析例を紹介する。
1. 流体力学の基礎(1)連続の式
2. 流体力学の基礎(2)運動方程式
3. 流体力学の基礎(3)ベルヌーイの式
4. 流体力学の基礎(4)運動量方程式
5. 流体力学の基礎(5)回転座標系
6. ターボ機械の位置付け
7. ターボ機械の種類と構造・作動原理
8. 内部流れの基礎式とターボ機械
9. 羽根車内部流れの基礎式
10.ポンプ,送風機の性能評価
11.非粘性流体における翼・翼列理論
12. 失速現象とその制御
13. ポンプに生じるキャビテーション
14. ターボ機械内部流れの可視化と数値解析
15. 航空機開発と流体力学

<成績評価方法及び水準>
原則としてレポートにより評価する.ただし,欠席や遅刻を減点の対象とする.

<教科書>
なし

<参考書>
「流体力学」日野幹雄著(朝倉書店)
「流体機械」大橋秀雄著(森北出版)
「ポンプの流体力学」C.E. Brennen著,辻本良信訳(大阪大学出版会)

<オフィスアワー>
金曜日12:30〜13:00
八王子校舎11-365室

<学生へのメッセージ>
音楽でもスポーツでも楽しむためには,まず練習や訓練などの我慢が必要で,勉強も楽しむためにはある程度の我慢が必要です.我慢の量だけ楽しくなるはずです.

 

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