2009年度工学院大学大学院・情報学専攻

医用画像処理特論(Image Processing in Biomedical Science)[5505]


2単位
馬場 則男 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/12/01

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
コンピュータの発展当初から医学生物学に画像処理が導入され、計測、診断等に重要な役目を果たしてきた。CTや共焦点レーザ顕微鏡に代表されるように、画像処理技術が無くては観察すらできないものも多く、生命科学の21世紀において、その重要性は高い。しかし、生体画像の多くは厄介で、人が望む情報を容易に抽出できるわけではない。確立された基礎と、発展が期待される画像処理の多様性を学び取ろう。

<授業計画>
第1週 画像処理の基礎項目(システム・ソフトウェアの概要やサンプリング定理など)
第2週 画像強調1:コンボルーション処理とフィルタリング
第3週 画像強調2:画像相関の理論と応用
第4週 画像修復の理論と応用(レーザー顕微鏡に対抗する新しいイメージングなど)
第5週 動画像処理の応用(血管内の流れ計測など)
第6週 テクスチャ解析(細胞小器官や組織部位の抽出等)
第7週 CT(Computed Tomography)における断層像再生理論:逆問題との関連
第8週 断層像再生手法:フィルター逆投影法
第9週 各種CT関連:X線CT、MRI、光CT、電子線CT、その他
第10週 連続断層像3次元再構成法(物理的および光学的切片法)
第11週 立体計測法一般
第12週 Shape from Shading、Stereo-photogrammetry
第13週 バーチャル内視鏡など最近の話題

<成績評価方法及び水準>
基礎テーマと発展的テーマに対するレポート課題を課す。特に、大学院生らしい深い考察内容かどうかを評価し、基準以上の場合に合格とする。

<教科書>
教材プリント、文献プリント

<学生へのメッセージ>
頻繁にコンピュータを持ち込み、実際の画像処理をAV機器で実践する。

 

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