2009年度工学院大学大学院・建築学専攻

近代建築特論(Modern Architectural History)[5702]


2単位
初田  亨 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/12/01

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 都市・東京を主な対象として,繁華街の建築および街並みの変遷をみていく。日本の都市および建築が近代化していく中で,どのように近世的なものから近代的なものに変化してきたか,日本の近代都市の特性をどのような点にみることができるかなど,建築および街並みについて現代までたどる。講義は連続した内容になる。

<授業計画>
1. 日本近代の都市空間の変容と建築
2. 銀座煉瓦街の建設――つけ加えられた和風要素
3. 土蔵造りの街並み――明治に完成した江戸の都市
4. 近代的な消費空間の誕生――博覧会と勧工場
5. 洋風の街並みの出現――都市生活を楽しむ
6. 近代的家庭生活――百貨店が演出した都市文化
7. モダン都市の「たまり場」――関東大震災後に急増したカフェと喫茶店
8. 山の手文化の形成――丸の内オフィス街,郊外住宅地,遊園地
9. 時間都市から空間都市へ――常設化された繁華街
10. 中心市街地の再開発――モールとショッピングセンター
11,12,13. 事例研究発表

<成績評価方法及び水準>
現在の都市空間の中から、都市と建築との接点、あるいは都市空間、建築空間として興味深い場所をみつけだし、レポートにまとめて発表する。事例研究は、個人でもよいがグループで行うのが好ましい。成績の評価は、-レポートの内容および発表による。

<教科書>
『繁華街の近代――都市・東京の消費空間』東京大学出版会

<参考書>
『繁華街にみる都市の近代――東京』中央公論美術出版
『モダン都市の空間博物学――東京』彰国社

<オフィスアワー>
火曜日16時〜17時
金曜日13時〜14時

<学生へのメッセージ>
楽しみながら、研究・勉学を続けてください。時には落ち込んでも、意欲的に取り組んでいけば、必ず道は開かれます。貴方に期待しております。

 

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