2009年度工学院大学大学院・機械工学専攻
機械力学特論(Advanced Dynamics of Machines)[4204]
2単位 大石 久己 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 機械力学の基礎となる力学の理論についてまとめ,その後に,特に振動に関連した最も基本となる内容について演習を交えて学習する.次に,時系列データ解析,スペクトル解析などについて学習する.以下に具体的な努力目標を示す.
(1)運動方程式の求め方と,振動問題の取り扱いについて理解する. (2) 多自由度系への展開を理解し,行列表現を習得する. (3) 固有値問題と解法を習得し,モード解析を理解する. (4) フーリエ変換を理解し,振動数領域での取り扱いを習得する.
- <授業計画>
- 1. 機械システムに発生する力学現象の理論的取り扱い方
2. 運動方程式の物理的意味と無次元化 3. 機械の振動と緩和法 4. 動吸振器による振動緩和 5. 回転機械の運動方程式とベクトル表現 6. エネルギ積分とエネルギ保存則 7. ハミルトンの原理,ラグランジュの方程式 8. 強制振動とたたみ込み積分 9. 2自由度系と行列表現 10.多自由度系への展開と固有値問題の解法 11.モード解析とその利用 12.フーリエ変換とパワースペクトル解析 13.周波数応答解析 14.授業のまとめと確認
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に課す課題(60%)と期末試験(40%)の結果を合計し,60点以上に単位を認める.なお,詳しい課題については授業で説明する.
- <教科書>
- 吉沢正紹ほか 機械力学 朝倉書店(授業ガイダンスで説明する.開始前に準備する必要はない)
- <参考書>
- 川井忠彦,藤谷義信 振動および応答解析入門 培風館
三浦宏文ほか 機械力学 機構・運動・力学 朝倉書店 得丸英勝ほか ランダムデータの統計的処理 培風館 ほか
- <オフィスアワー>
- 授業の前後の時間(新宿1772室または1863室).これ以外でも,1772室前の質問用紙(記入例に従って記入)で対応可.
- <学生へのメッセージ>
- 大学3年で学習した機械力学と機械振動学の内容(他大学においても同様の内容の科目が設置されていると思われる)を踏まえて学習する.しっかり復習しておくこと.特に,力学の基礎と,1自由度系の振動が基礎となるので重要である.また,演習課題を課すので,自分の理解度を確認し,より理解を深めてもらいたい.問題を解き,分かったところと分からなかったところを確認し,次の授業に備えてもらいたい.
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|