2009年度工学院大学大学院・機械工学専攻

熱力学特論(Advanced Thermodynamics)[3202]


2単位
是松 孝治 教授  
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雑賀  高 教授  
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最終更新日 : 2009/12/01

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 エネルギー工学を専攻する機械技術者が習得しておかなければならない化学熱力学を、講義する。理論の理解だけにとどまらず、実際の機械工学上の問題について計算実習を行い、基礎知識を確実なものにする。

<授業計画>
第1部 内燃機関やガスタービンの排ガスの組成と熱物性値を計算する。
   1)反応熱・標準生成熱
   2)燃焼に必要な空気量と比較的低温の燃焼ガス成分
   3)化学平衡の条件
   4)自由エンタルピーの計算
   5)化学平衡の関係式
   6)燃焼ガスの化学平衡組成の計算手順
   7)ニュートン法とテーラー展開、ガウスの掃出し法
   8)計算実習
   9)断熱火炎温度の計算
第2部 燃料電池用の燃料改質装置の物質収支とエネルギー収支を計算する。
   1)燃料電池の原理と特徴
   2)燃料電池の分類と基本構成
   3)燃料電池の熱力学
   4)燃料電池発電システム
   5)燃料電池コージェネレーションシステム
   6)燃料電池自動車
   7)燃料改質装置の構造と特性
   8)燃料改質装置の物質収支の計算
   9)燃料改質装置のエネルギー収支の計算

<成績評価方法及び水準>
演習(50点)と宿題(50点)の総合点が60点以上のものに単位を認める。

<参考書>
「機械技術者のための熱力学」熱力学教育研究会編(産業図書)

 

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