2009年度工学院大学大学院・機械工学専攻

交通システム特論(Advanced Course of Transportation Systems)[2403]


2単位
八戸 英夫 准教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2009/12/01

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 自動車・鉄道・船舶・航空機など,人や物が移動するための交通機械を安全かつ効率的に管理・運用するための交通システム設計に必要な知識を学ぶ.まず,交通システムの基本概念について述べ,交通システムの分析と評価,さらに最適化の方法について講義する.具体的な達成目標は,以下の通りである.
(1)交通の定義,各種交通機械について理解し,説明できること.
(2)交通形態に応じた交通システムの考え方を理解し,説明できること.
(3)交通システムの最適化の考え方を理解し,最適化問題の解法を習得すること
(4)安全性,環境問題,利便性など多様な評価指標で交通システムを分析できること.
(5)今後の交通システムのあり方について探求する考え方を身につけること.

<授業計画>
1.交通とシステムの定義から交通システムとは何かについて考える.
2.主要交通機関の歴史
3.海上交通システムの現状と課題
4.鉄道交通システムの現状と課題
5.道路交通システムの現状と課題
6.航空交通システムの現状と課題
7.総合交通システムの現状と課題
8.交通システムにおける最適化技法1  … 最適交通量配分問題
9.交通システムにおける最適化技法2  … ダイヤに基づく設備運用法 
10.交通システムにおける最適化技法3 … 最適交通機関配分問題
11.交通システムの設計法
12.交通システムと安全性
13.交通システムとエネルギー問題
14. 近未来の交通システム

<成績評価方法及び水準>
講義テキストに記載されている演習課題の採点結果が平均60点以上の者に単位を認める.
正当なる理由なく,遅刻,欠席のときはその時間内の演習点がない.

<教科書>
自著のテキストを配布する.

<参考書>
1.Transportation Planning Models,Michael Florian,North-Hollaqnd
2.「運輸白書」,国土交通省監修 
3.「交通安全白書」,総務庁編
4.「システム工学」,岸光男,共立出版株式会社
5.「交通システム工学 -航空・海上編-」,藤井弥平他,コロナ社
6.「交通システム工学 -鉄道・道路編-」,海老原浩一他,コロナ社

<オフィスアワー>
講義終了後30分,1865室にて

<学生へのメッセージ>
 交通システムはあらゆる経済活動を支える基盤であるために,その建設,保守・管理に世界中で毎年莫大な投資が行われています.そして,ハード・ソフト共に最新の技術が注がれ,無人運転,自動操縦をはじめとする自動制御などが当たり前のように使われています.しかしながら,解決すべき問題点も数多くあります.これらのことについて考え,解決のための方策を探求しましょう.

 

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