2009年度工学院大学大学院・機械工学専攻
接合工学特論(Joining Technologies)[2203]
2単位 宮坂 勝利 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 溶接は機械的締結や接着と比較して材料の節約、重量の軽減、工数の低減と高い生産性、継ぎ手効率が高く気密性が優れている等の利点がある。造船、橋梁、建築を、化学・発電プラント、海洋構造物等重厚長大産業のあらゆる産業で用いられているほか、近年ではプリント基板の実装とうマイクロ接合にも適用され有用な技術である。最近では溶接の対象とする材料は金属材料のみならず、セラミックの無機材料やプラスチックなどの有機材料にまでに広がっており、さらにこれらの異種材料間の接合も重要な技術となっている。また、新素材の開発が活発であるが、新素材が出来ても現在の技術では全てを新素材で作ることは困難であり、たとえ出来たとしてもコスト高になってしまうから、従来材と接合できて初めて利用範囲を広げることが出来る。この溶接技術に関わる諸現象を学ぶ。
- <授業計画>
- 1.締結法(機械的締結法、化学的締結法、冶金的締結法)
2.アーク現象(衝突電離、熱電離、再結合、平均自由行程、電極電圧降下等) 3.融接(1)(裸アーク溶接、被覆アーク溶接、磁気吹き) 融接(2)(消耗電極式溶接、非消耗電極式溶接) 4.圧接(1)(抵抗溶接、冷間圧接、熱間圧接、摩擦圧接、爆発圧接) 圧接(1)(固相拡散接合法、液相接合法、超塑性拡散接合法) 5.ろう付け、接着接合法 6.溶融池の凝固 7.溶接冶金(1) 8.溶接冶金(2) 9.ひずみ、脆性破壊、供用下の補修溶接 10. 学習成果の確認(レポート課題作成)
- <成績評価方法及び水準>
- 発表課題50%、レポート課題50%で評価し、合計60点以上を合格とする。
- <教科書>
- プリント
- <参考書>
- 授業にて指示する。
- <オフィスアワー>
- 授業終了後15分および水曜日は随時。これ以外はメールで確認下さい。
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