2009年度工学院大学大学院・機械工学専攻
☆推進工学・抵抗工学特論(Propulsion and Resistance Engineering)[2102]
2単位 金野 祥久 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 自動車,航空機,船舶などの移動体の性能は,推進力と抵抗とのバランスで決まる.「バランス」とは端的には力のバランスだが,これを運動量の授受のバランス,あるいはエネルギーの流入・流出のバランス,という視点で捉え直すことが重要である.
この授業では推進力と抵抗との考察を通じ,保存則に基づく力学の視点を身につけることを目標とする.また,実験や数値解析の演習を行い,流体力の推定に関して具体的な経験を積む.
- <授業計画>
- 1 ガイダンス,推進工学・抵抗工学の概要
2 抵抗に対する運動量的視点,エネルギー的視点 3 抵抗成分の分解(1)―流体抵抗とそれ以外 4 抵抗成分の分解(2)―各種の流体抵抗 5 抵抗推定の基礎(演習) 6 実験による抵抗の測定(演習) 7 推力発生装置の概要 8 推力発生に対する運動量的視点,エネルギー的視点 9 プロペラの設計(1)―プロペラ設計の考え方 10 プロペラの設計(2)―設計演習 11 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(1)―数値解析手法 12 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(2)―数値解析の演習 13 数値流体力学を用いた推力と抵抗の推定(3)―数値解析の演習 14 推進工学・抵抗工学のまとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 演習の成果とレポートに基づく評価50%、定期試験50%
- <教科書>
- 特に指定しない.
- <参考書>
- 特に指定しない。
- <オフィスアワー>
- 火曜日 16:30〜18:00
水曜日 18:00〜18:30 (後期のみ) これ以外の時間帯の質問、及びメールでの質問などは、以下のメールアドレスまで。 konno@researchers.jp
- <学生へのメッセージ>
- この講義を通じて、保存則に基づく力学の視点を身につけ,理解を深めてもらいたい.
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