2007年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻
マネージメント工学1(Fundamentals of Management I)[4405]
2単位 森 茂樹 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 本学の卒業生が、いち早くマネージメントの任に就けるように、あるいはマネージメントを遂行する
任務を与えられたとき、マネージメントとは、どのような事を、どのように行うのか等について、 具体的事例を用いながら、基本的知識を体系的に学ぶことを狙いとしています。 また、社会に出て、マネージされていることへの理解を深め、仕事の効率を上げる。 あるいは、マネージメントへの提案ができる卒業生になれるように、皆さんと会話を交わしながら 授業を進めます。
講義内容は、実社会経験が無くても、理解できるように工夫してあります。 授業は、前期から後期へと連続して行い、院生の皆さんと会話をしながら楽しく実施します。
前期のみ、あるいは後期のみ出席しても、その学習効果は低いと思ってください。 一年間通して受講し、学習効果を高めるようにしてください。
- <授業計画>
- 1.まえがき
主として、大学院生の皆さんを対象に授業を行うため、社会経験が大いに活きるMBAコースとは 一線を画しています。(実社会経験が無くても理解できるように工夫) ご自分が社会に出て、マネージされていることへの理解を深めて仕事の効率を上げる。 あるいは、マネージメントへの提案ができる卒業生として活躍できるように、皆さんと会話を 交わしながら授業を進めて行く予定です。
毎回、講義の始めに前回講義の軽い復習を行いながら講義を進めます。 この授業は、工学院大学にとって初めての試みですから、先生方はじめ、参加される院生の 皆さんの協力を得ながら進行させる計画です。
(従って、シラバスの内容は進歩的流動性を持つことをあらかじめご了承ください。 皆さんの興味、理解度に合わせて、後期講義予定を前期へ移動、またその逆もありえます。 講義内容の追加や削除などもあります。)
2.授業プログラム
第1章:イントロダクション
1−1.自己紹介 1−2.シラバス概要 1−3.受講への心構え 1−4.講師の心構え
第2章:社会からの要求品質
<学習の要点> 自分を見つめ直す時間を持つことの重要性を学びます。
2−1.要求品質 2−2.人間力
第3章:外部環境 (日本の社会構造と特徴)
<学習の要点> 大学の中から視野を外へ向ける重要性を学びます。
3−1.日本の社会構造と特徴 3−2.人々の意識、価値観の変化 3−3.経営の国際化 3−4.高度情報社会 3−5.高度技術社会 3−6.産業の空洞化現象、通貨の不安定性 3−7.円高と円安(歴史と予想) 3−8.精神の貧困 3−9.高齢化と少子化、社会の課題(皆さんの課題)
第4章:企業形態
<学習の要点> 経営的側面から見た形態と、法律的側面から見た形態を学び、かつ活動状態を事例で学びます。
4−1.各視点における企業形態 4−2.株式会社の運営
第5章:マネージメント概要
<学習の要点> ビジネスとマネージメントの役割について、概論を学び本論(後期)への理解を助けます。
5−1.ビジネス プランニング 5−2.プランニングの前準備とそのステップ 5−3.プランニングヘ心がけ 5−4.プランニング時の陥りやすい誤り 5−5.プランニングにおける3つの役割 5−6.プランニングにおける挑戦事項
第6章:マネージメントとその役割
<学習の要点> マネージメントの経験がなくても理解できるように構成された講義内容から、 マネージメントの定義や役割と必要な能力をについて学びます。
6−1.マネージャとマネージメントとの定義と役割 6−2.マネージャのタイプと役割 6−3.マネージメント運営と必要とされる重要な6つの能力 6−7.自己のマネージメント能力診断(アンケート方式による肩のこらない方法で診断)
第7章:マネージメント理論
<学習の要点> 代表的なマネージメント理論を学びます。 マネージメント未経験者でも理解できるように事例により実感を伴い理解できるように 工夫して解説を行います。
7−1.古典的(官僚的、科学的、管理的)マネージメント 7−1−1.官僚的 7−1−2.科学的 7−1−3.管理的 7−2.行動的マネージメント 7−3.システム的マネージメント 7−4.コンティンジェンシィ マネージメント 7−6.品質的マネージメント 7−8.マネージメント理論まとめ 7−9.マネージメント理論の事例研究(レポートによる提出)
第8章:ビジネス環境の重要性
<学習の要点> マネージメントへ与える外部環境の影響を学びます。
8−1.マネージメントに与える経済、文化、人口 8−2.マクロ環境とマネージメント 8−3.経済環境とマネージメント 8−3−1.新、旧経済の比較 8−3−2.価値要素 8−3−3.ボーダレス競争 8−3−4.顧客の利便性 8−3−5.人的投資 8−3−6.環境とマネージメント 8−3−7.人口と経済
第9章:文化の力
<学習の要点> ビジネスのグローバル化、労働人口の流動化などを踏まえて、文化への理解がマネージメント に重要であることを学びます。
9−1.文化の価値 9−1−1.対人観察・考察 9−1−2.困難な状況・問題と感知 9−1−3.問題解決への行動 9−1−4.倫理と行動との差 9−1−5.従業員のコントロールとリード
9−2.文化価値(5つの切り口) 9−2−1.パワー ディスタンス 9−2−2.不確実性の回避 9−2−3.個人主義 9−2−4.男性社会 9−2−5.短期・長期思考 9−3.文化価値に対する診断(アンケート方式による肩のこらない方法で診断)
第10章:産業界の競争力
<学習の要点> 事例と共に競争力とは何か、その本質を理解します。
10−1.5つの競争力 10−1−1.競争相手 10−1−2.新規参入 10−1−3.商品のサービスと代替への脅威 10−1−4.顧客の交渉力 10−1−5.供給者の交渉力
以上が、前期における講義内容です。
- <成績評価方法及び水準>
- <前期試験>
前期中に演習問題に挑戦をして頂き、その結果をレポートにより提出をしていただきます。 その理解力の度合いをもって前期の成績とします。 受講者と力を合わせて講義を進めて行きます。明るく楽しく頑張りましょう。
<アンケート調査>
講義に対するアンケートを収集いたします。ご協力ください。 後期授業の始めに、前期のサマリを話す予定です。
- <教科書>
- ありません。
社会に出てから、役立つノートをとる訓練をしていただきます。
- <参考書>
- 適宜紹介をします。
- <オフィスアワー>
- 16:30〜17:30
- <学生へのメッセージ>
- 受講者から高い好評を得ている講座です。
昨年の受講者に「来年の院生にも聞いて貰いたいと思いますか?」という設問をしたところ、 受講者のほぼ全員が「はい」と5段階評価の5をマークしています。 院生である今の皆さんにも、役に立つ内容が盛り込まれています。
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