2007年度工学院大学大学院・電気・電子工学専攻
電子波動光学特論(Electron Wave Optics)[3207]
2単位 馬場 則男 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 人間は,いまや原子を実像としてとらえる技術を獲得した。原子をとらえるには,電子の波動性を巧みに利用している。電子波が一種の搬送波となって,原子によるわずかな位相変化を,顕微鏡のなかで撮像面まで伝播する。そして,高感度カメラによって,原子構造像をオンラインで観察することができる。電子波の振る舞いは,また,不思議な側面を持ち,AB効果など最新物理学理論の実証がなされている。こうした先端技術,理論を学ぶ。
- <授業計画>
- 第1週 波動性の発見を中心に,電子波動光学の概要および歴史,イントロダクトリートーク
第2週 光波理論との類似性,ホイヘンスの理論,波の本質 第3週 電子の粒子から波動への変換,その担い手と理論 第4週 光波における干渉現象 第5週 光波における回折現象 第6週 電子回折パターン 第7週 電子波ホログラフィーの理論 第8週 電子波ホログラフィーの応用 第9週 物質内電子波の伝播 第10週 先端材料の最新原子構造像をビデオで紹介する 第11週 電子位相差顕微鏡によって原子像が見える理屈1:位相コントラストとは 第12週 電子位相差顕微鏡によって原子像が見える理屈2:線系結像系を中心に 第13週 電子波干渉デバイスやAB効果など先端技術,理論の紹介
- <成績評価方法及び水準>
- 基礎テーマと発展的テーマに対するレポート課題を課す。特に、大学院生らしい深い考察内容かどうかを評価し、基準以上の場合に合格とする。
- <教科書>
- 教材用として,文献プリント等配布
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